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ビーチバレーボール

2006/07/01放送


 灼熱の太陽が降り注ぐ夏ももうすぐ。波と戯れ砂と遊ぶことができる季節だ。ジェットスキーやサーフィンなど、人を魅了してやまないマリンスポーツの数々。中でも、今一番熱い注目を集めているのがビーチバレーだ。
 ビーチバレーの発祥はアメリカのカリフォルニアで、サーファー達が時間潰しに楽しめるスポーツとして始まったと言われる。オリンピックでは1996年のアトランタから正式種目となり、2000年のシドニーでは“最も入手困難なチケット”ということで一躍話題の競技になった。
 人気が急上昇した理由は、水着姿の美女がダンスしたりする華やかさ、観客も一緒にDJの音楽に乗ってダンスしたりウエーブしたりする他の競技にはないイベント性、そしてやはり大空の下という開放感が大きい。
 ビーチバレーの得点方式はラリーポイント制。サーブ権の有無に関わらず点が入り、3セットマッチで2セット先取した方が勝ちだ。ビーチバレーのコートはバレーボールと較べて片面縦横1メートルずつ小さい。しかしバレーボールの6人に対しビーチバレーはたった2人で戦わなくてはならない。
 華やかなイメージがするビーチバレーだが実際は想像以上に過酷だ。灼熱の太陽が肌に突き刺さり、砂が容赦なく身体の動きや体力を奪う。砂の表面温度は何と真夏には60度を超えることもある。
 バレーボールから転向することも多いビーチバレーだが、選手はその違いと予想外の難しさに驚くという。
 そこで“スポ研”的実験!ビーチバレーはどれくらい難しいのか?
 ということでビーチバレー日本ツアーにも参加している2人の選手に高山研究員とバレー歴6年の3人で作った“チームスポ研”が挑戦してみることに!ところがいきなりミスを連発する高山研究員。バレー経験者も砂の上では思うようにジャンプができない。結局“チームスポ研”は殆ど得点できずにゲームセット。
 それでは6人相手ではどうなのか。ビーチバレー選手2人には中京女子大学バレーボール部員フルメンバーと戦ってもらうことに。余裕の勝負と思いきや、バレーボールチームは砂の上で上手く動けず、何と6人でもビーチバレー選手に負けてしまった。ビーチバレーはバレーボールとは競技の特性が全く違う実は奥の深いスポーツなのだ!
 これだけ過酷で難しいスポーツであるにも関わらずバレーボールからビーチバレーに転向する選手は多い。それには理由がある。ビーチバレーは砂が衝撃を緩和することから体に負担がかかりにくく、バレーボールより遥かにケガの少ない安全なスポーツなのだ。
 注目が集まっているビーチバレーだが、日本は2005年ワールドツアーの世界ランキングで男子が最高31位、女子が23位とまだまだ発展途上だ。それでも注目度の高まりと共に日本のレベルは飛躍的に向上している。北京オリンピックでの活躍に期待だ。この夏は海に繰り出してビーチバレーをやってその奥深さを体験してみよう!!

次回予告

HRの打ち方完結編
「草野球で柵越えをしたい!!」と願う伊集院所長のために始った企画が3回目をむかえ、とうとう偉業達成なるか!?
元ヤクルトの広澤さんに弟子入りし、バットのスウィングスピードをあげるためさまざまなトレーニングに挑戦し続けてきた伊集院所長。
しかし、なかなか柵越えできない日々が続いた・・・そんな所長のもとに「夢のバット」がやってきた。その名も「ビヨンドマックス」。
固いバットが柔らかくなった!?果たしてどのようにしてこのバットが誕生したのか?そして柔らかいバット?で伊集院所長は夢のHRを
打つことが出来るのか?衝撃のラストを見逃すな!!

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