外気温が運動などで上がったしまった体温を下げるために、人間は汗を出し、
それが気化することで熱を奪い体温を下げる。
そして、汗には、3種類ある。
辛いものを食べたときに出る味覚性発汗。
緊張や興奮などの感情の変化によって出る精神的発汗。
上昇した体温を下げるための必要不可欠な温熱性発汗。
運動する前と運動した後を計ってみると、体重が激減している。減った分だけ、汗として体外に出されたことになる。
炎天下でスポーツをした場合、熱放射量を0とすると、マラソンなどでは16倍もの熱を発するという。
では、トップアスリートと一般人の汗のかき方に違いはあるのだろうか??
実験に参加してくれたのは、トップアスリートとして活躍中の
マラソン選手谷川真理さん。
そして、正確なデータを取るために、谷川さんとほぼ同じ体格の普段はあまりスポーツをしないという
女子大生・北見さん。2人に時速9キロで30分間走ってもらった。
谷川さんは330ccの汗をかいたのに対し、北見さんは280cc。時間経過のグラフで見てみると、
谷川さんはコンスタントに、汗をかいているのに対し、北見さんは後半一気に汗が吹き出ている。
これはいったいどういうことなのか?
専門家によると、スポーツをしていると、発汗機能が発達する。
つまり、運動してもたくさん汗をかいて体温を一定に維持するという機能が発達している。
汗が乾くと同時に次の汗が出てきて体温を常に下げ続け、一定の体温を保ち続けた谷川さんに対し、
北見さんは、前の汗が乾ききらないうちに、次の汗が吹き出てしまい、体温が下げることができないという
効率の悪い汗のかき方になってしまった。
このように、アスリートは効率よく汗をかくことができるため、体温調節が正確にでき、
より高い次元でパフォーマンスを
発揮することができるのだ!
|