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プレートに関する新ルール

2007/04/14放送

今シーズンからピッチャーズプレートに関するルールが変わりました。

これまでは投球する際、軸足がプレートからはみ出すことは禁止されていましたが今年から軸足の一部がプレートに触れてさえいれば足がはみ出してもいいことになりました。

このルールに基づき、投げる位置を変えたのが中日ドラゴンズ小林正人投手です。

「サイドから投げるのでより角度がつくようにしたい」というのが小林投手が投げる位置を変えた理由だそうですが、その結果、小林投手はプロ5年目にして初めて開幕1軍を果たすと今シーズン初登板となった試合ではヤクルトの好打者あの青木選手からまったくスイングをさせない形で三振を奪うなど結果を残しています。

では実際に角度にどのぐらい違いが出るのでしょうか?

そこでスポーツの不思議を研究する「スポ研」としては実験を試みました。スタジオで左サイドスローの元祖、元巨人軍ストッパー角盈男さんに投球してもらうことに。

まずはこの新しいルールについて角さんに聞いてみると「踏み出した足の着地がどうかな?

たぶん自分が現役だったら使わないかな」と否定的。そしていよいよ実験開始。

軸足の位置を確認しながら投げ始めると、何故だか徐々に角さんのテンションが上がっていきます。

実は新しいルールで投げた時の手応えがあまりにも良すぎたのです。

確かに比べてみるとその差は歴然。

角さんも自分の想像以上に投球に角度がついたようで最終的には「現役の時にこのルールだったらもっと活躍できたのに。絶対使いますね。」と考え方が180度変わってしまいました。

スポ研的結論
「プレートに関する新ルールはピッチャーにとって特にサイドスローにとって大きな武器となる」