研究コーナー/スポーツにまつわる伝説や言い伝え、些細な疑問までを徹底検証します。145
英才教育2007/05/05放送
世界で活躍する日本のトップアスリートたち。幼少期に競技を始め、ジュニア時代から才能を開花させている選手も多い。現在、日本の各競技団体はジュニアの発掘、育成に力を入れ、競技力向上に積極的だ。その背景には子どもの”スポーツ離れ“や”運動能力低下“が挙げられ、今、こどもたちの運動能力が二極化している。 それでは子どもをアスリートにするにはいったいどうしたらよいのか。中京大学の北川薫学長は”幼少期のスポーツへの関わり方“が大切だという。スポーツを始める時期は必ずしも早ければよいというのではなく、年齢(成長)に合わせた運動が必要とのこと。技術的なことを要する球技などは小学生の頃に教え、この頃に様々な神経を刺激し、多くの動きの習得をさせる。そして、持久的な運動は中学生ぐらいで行うと最も効率のよいトレーニングとなる。幼少期に多くのスポーツを経験し、そこから種目を絞っていった方が伸びる要素は大きいという。現在、世界で活躍する浅田真央や室伏広治なども実は幼い頃は様々なスポーツ、種目を経験している。 トップスケーターを目指す宇野昌磨君(名古屋市)は小学4年生。フィギュアスケートが大好きで、練習は毎日欠かさない。昌磨君はスケートのためにフィジカルトレーニングも行っている。小学生の昌磨君の体に合わせた無理のないメニューだ。そんな昌磨君も幼い頃はテニス、ゴルフ、サッカーなど多くのスポーツに親しんできた。 サッカーJリーグでは5歳から21歳までの一貫指導を行っている。特に幼少期(5、6歳)が重要と考え、この時期に楽しみながら沢山の動きができるようなカリキュラムを組んでいる。Jリーグの理想は“子どもたちにスポーツを好きになってもらい、いろいろなことを経験するうちに結果的にサッカーを選んでもらいたい”それが現実となった時、日本のサッカーが世界のレベルになるのではないかという。 スポ研的結論 |