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競歩

2007/08/25放送

2008年8月 北京オリンピック開幕
出場を目指し、アスリートたちの過酷な代表権争いがいよいよ始まる。その中で、今回、スポ研が注目したのは競歩!!しかし競歩といえばただ速く歩くだけというイメージで、あまり一般の人には、馴染みのないスポーツ。ほとんど競歩のことを知らないが現状だが、そこには競歩の知られざる凄さがあった。

そもそも競歩がオリンピックで最初に行われたのは1908年のロンドン大会。当時は3500メートルと10マイル(およそ16キロ)の2種目だった。ところが、歩きで速さを競うがゆえ「走り」か「歩き」かという反則をめぐる審判上のトラブルが続出。競歩競技がオリンピック種目からはずされた時代もあった。

以来、競歩のルールは年々整備され、現在オリンピックでは男子は50キロと20キロの2種目、女子は20キロが正式種目となっている。

競歩のルールは
(1)常にどちらかの足が地面に接地していなければならない。
(2)前脚は接地の瞬間から地面と垂直になるまで膝を曲げてはいけない。
この2つである。

コース上には5~6人の審判員が配置されておりルール違反をすると、ロス・オブ・コンタクト、ベント・ニーといった黄色のパドルで競技者はレース中に注意を受ける。

さらに反則が続くようならば次は赤いカードが出され3人の審判員から赤カードを出されると、その競技者は失格となる。カードが出されたかどうかは、競技掲示板に表示されるので、選手は、常に自分のフォームを確認しながら歩くことになるのだ。もちろん明らかに走ったというような違反の場合は即座に失格である。

競歩の歩き方は骨盤から下、足を1本の棒に見立て、その上に体重を意識する。進む力とテコの原理を利用してスムーズな体重移動を行う。一見こっけいな動きに見える競歩だが、実は無駄な力を使わない合理的な歩きをしているのだ。

また、足が早いからといって歩きも速いということはない。短距離が速いから、ヒザが柔らかいからと言って競歩に向いているとは限らないという。だからどんな人が競歩に向いているのかはやってみなければわからない。あなたも競歩選手になれるかも?