ドラゴンズ沖縄キャンプ最終日の朝、球場入りする井上一樹がバスを降りると、おもむろに2歳ぐらいの女の子へ近づき野球道具の入ったバッグをガサゴソ…何をプレゼントするのか見ていたら、それは意外な品物で、その親子はキョトンとしていた。
昨シーズン選手会長に就任した一樹会長は率先してファンサービスのイベントを球団に提案したり、自らも恵まれない子供への福祉活動を頻繁に行っているのだ。
一樹にプレゼントの真意を尋ねようと、北谷球場の周辺を歩いていたら、ファウルボールが直接飛んできて私の2メートル先にズドン!!あやうく最終日に大怪我するところだったが、そこへ会長が歩いてきた。「朝、女の子にタンバリンプレゼントしてたよね?」「あーあれは応援グッズ。今いろいろと試作品を見てるんだ。バッグにたくさん入っていたからね…」と、手にこれまた応援グッズのカスタネットをはめながら教えてくれた。厳しいキャンプ中でも、常にファンサービスを考えている選手会長のあたたかさをちょっとだけ見た。
ディレクター:K