スタッフの一言/日々スポーツ取材に励むメ~テレスポーツ部スタッフそんな彼らが取材先で感じたことをつづる

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プロの責務とは

2007/03/15
今回の担当者

サッカーで今、最も人気があるクラブチームの一つが去年のヨーロッパチャンピオン、スペインのFCバルセロナ(以下 バルサ)だ。
現在、世界NO1プレーヤーとの呼び声高いロナウジーニョを中心とした、創造性あふれるサッカーはやはり見ていて楽しいし、美しい。

そのバルサ、実は1899年に創立されて以来、胸にスポンサーのロゴを入れた事が一度もない。営利企業のスポンサーロゴは「ユニフォームを汚す」ものとして、赤字を抱えても破られなかった意外な伝統だ。

ビッグクラブの胸ロゴはスポンサーにとっては大きな宣伝の場。
莫大な資金が動くスポーツビジネスの象徴とも言える。

そんなバルサの胸についにロゴが入った。相手はなんと「ユニセフ(国際連合児童基金)」だ。だが、もちろんユニセフから資金提供を受けるわけではない。逆にバルサが向こう5年、毎年2億円以上のお金を提供するという契約だ。スポーツビジネスの常識を覆すビッグクラブのこの決断はやはり尊敬に値すると言わざるを得ない。

プレーでファンを魅了し、子供のみならず大人にも夢を与えるのがプロの最大の任務であり、存在意義だと思う。そのプレーが見たいからこそ、ファンは会場に足を運び、お金を払う。そして、その「ファンの夢の代償」を「社会の夢」に還元するのもプロの大事な責務と考える。
プロスポーツ先進国・アメリカの歴史を見てみると、「プロスポーツと慈善事業」は昔からワンセットだからだ。

ディレクター:N

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