先日、奥飛騨の「ひめしゃがの湯」という温泉に行った。4月も下旬だというのに、桜が満開だった。下呂温泉から20kmほど北にあるのだが、泉質は下呂が無色透明であるのに対し、「ひめしゃがの湯」は茶褐色で濁っている。季節といい、温泉の色といい、このような違いを感じることは旅の醍醐味なんだなーと思った。
そこの露天風呂は浅い場所があり湯温も熱すぎず、「寝湯」にちょうどよかった。仰向けに寝て入浴すると、全身水没して、鼻と口だけが水面上に出ている状態になった。呼吸をしながらずーっと入っていられる。地球の恵みに浮かんで無になっていると、ある考えが浮かんだ。
「なーるほど、鯨はこーだったんだ!」鯨の先祖はカバのような生き物だったという。それが海に戻り何百万年の進化の間に、目と目の間にあった鼻が背中に移動して言ったのだ。私はそれを「鯨入浴法」と名付けた。不透明な温泉でやると他人に踏んづけられる可能性があるが、おすすめである。
スポーツ部長:N