研究コーナー

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「シンクロ木村真野&紗野 双子姉妹の挑戦」

2008/11/29放送

北京オリンピックを終え、シンクロ日本代表は選手のほとんどが引退。日本シンクロ界は今、変革の時を迎えている。
そんな中、新たに日本のデュエットに大抜擢されたのが21歳中京大学4年の木村真野(マヤ)と木村沙野(サヤ)双子姉妹である。

名古屋にある「クラブピア88」で日々練習を重ねている彼女たち。
『人魚姫になりたい』そんな幼心から4歳でシンクロの道を歩み始める。
手足の長さ、背格好がほぼ同じ、シンクロという競技で双子であることは最大の武器となる。将来を嘱望されサヤは16歳、マヤは17歳でジュニアの代表に選ばれた。
しかし、そんな彼女たちの前に立ちはだかる壁・・・。
それは「身長減点」

シンクロは文字通り揃っていることが大前提の芸術スポーツ。同じ演技をするなら、手足の長い選手の方がより大きく華麗に見える。
事実、ロシアチームの平均身長は170cm以上。世界の大型化に日本も代表選考の際、基準の身長を設けている。そして、それに満たない選手は減点される。
マヤは身長159cm、サヤが158cm、2人は日本Bチームには入るも、これまで代表のAチームに選抜されることはなかった。

身長だけはどうにもならない。その現状に納得が出来なかった。一時はシンクロをやめようとまで考えた。

しかし、ここであきらめたら全てが終わってしまう。背が低いなら、私たちにしかできない演技を考え上を目指そう。衣装やメイクにも決して妥協はゆるさない。

そして一つの答えを導き出した。
それが『マヤサヤらしさ』
2人にしかできない、2人だけの独創的な世界、他に真似のできない演技をすればいい。

北京オリンピックから2ヶ月後の10月。12月に行われる世界大会に向け、日本代表選考会が開かれた。次の日本シンクロ界をになう代表候補が集結。何度も選考を繰り返し、代表になれるのはたった11人。

そして選考会結果は・・・木村紗野8位、木村真野9位。
念願のA代表入り、さらに2人は代表のデュエットにも抜擢された。

彼女たちの目標は2012年ロンドン五輪で日本代表のデュエットとして演技すること。まずは代表での第一歩を刻むべく挑むは12月に行われるワールドトロフィー。
情熱の国スペインで、マヤサヤが大輪の華を咲かせる。


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