スタッフの一言

日々スポーツ取材に励むメ~テレスポーツ部スタッフ。そんな彼らが取材先で感じたことをつづります。

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モウリュ

2008/05/02

今回の担当者

少し前の話になるが、今年2月、FC岐阜のキャンプ取材で、宮崎へ行った時の話。

2泊3日のキャンプ取材で、僕たち取材班は宮崎市内のあるビジネスホテルに宿泊することになった。そのホテルというのは毎年、メ~テレ・スポーツ部が宮崎へ泊まりで取材に行く時は、必ず利用するという、いわゆる定宿。なぜそのホテルを定宿にするのか?一見どこにでもあるようなビジネスホテル。特別豪華なわけでもない。ではなぜ?その理由というのが、そのホテルの“名物”があるからなんだと、サッカー班チーフのY氏は言い、不敵な笑みを浮かべた。

取材も終わり、ホテルへ戻る。フロントでチェックインを済ませると、すかさずチーフのY氏はフロントのスタッフにこう尋ねた。「次のロウリュって何時からですか?」するとスタッフは「えぇーっと、次は19時からになりますね。皆様ぜひご利用くださいませ!!」と。ん??ロウリュ??聞き慣れない、ロウリュという言葉。一体なんなんだ??とにかく、そのロウリュたるものが何なのか確かめるべく、ホテルのある場所へ向かった。そこは大浴場。大浴場の名にふさわしく、とても広い。ビジネスホテルの大浴場とは名ばかりのものが多い中、そのホテルにはいくつもの湯があり、露天風呂もある。僕はシャワーで体を洗い、その広い湯船に浸かった。熱い風呂が取材の疲れを癒してくれる。こうして、風呂を楽しんでいると、なにやら皆が一斉にあるところへと向かい、歩き出した。それに促されるように、僕もついていった。

そしてたどり着いたところは、サウナ部屋。しかし、普通のサウナ程、熱くない。よく見ると目の前に大きな岩があった。しばらくすると服を着た一人の男性がサウナの中に入ってきた。どうやらこのホテルのスタッフのようだ。すると…「本日は当ホテルをご利用いただきありがとうございます。これから当ホテルの名物であります、ロウリュのサービスを行いたいと思います」男性は右手にもっていた水を、目の前の大きな岩に注いだ。すると大量の水蒸気が室内に充満、同時にアロマのいいにおいが僕を包んだ。大量に汗が溢れ出る。するとスタッフの男性は、タオルを片手に取ると、左手を腰に回し、勢いよく頭上で振り回しだすではないか。「今日のアロマはブルーベリーです。ブルーベリーは… などの効果があります。それでは全身でその効果を存分に味わっていただく為に、一人一人仰いで回りたいと思います」そしてなんと、それぞれお客さんの前へ行き、一人一人仰いでい回るという個人サービス付き!!我々は両手をバンザイしスタッフの“仰ぎ”を受けた。仰がれると、さらに強烈な暑さに汗がほとばしる。まさに至れり尽くせりのサービス!!これが噂に聞いていたロウリュか~。チーフのY氏の言っていた“名物”を存分に味わい、すっかり疲れを癒した僕はご満悦で風呂を出ようとした。

すると、後ろに座っていたN部長が僕に一言。「お前もやるんだよ~!!」どうやらN部長はまだ汗をかき足りないらしく、僕にさっきのスタッフの代わりをやるよう指示した。N部長の横には、その日初めてお会いした、サッカー解説者・川添孝一さんや元日本代表の望月重良さんといったそうそうたるメンバーがいる中、僕は腰に当てていたタオルを取り右手に握ると、左手を腰にあて、恥じることなく、いやむしろ堂々と、川添さんと望月さんを全力で“仰いだ”。もちろん真っ裸で…。。。

それを僕の名前とロウリュをミックスさせ「モウリュ」と名づけられた。今後、スポーツ部の新人の恒例行事として、「モウリュ」を儀式化していく方向で、現在検討中である。

ディレクター:M


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