日々スポーツ取材に励むメ~テレスポーツ部スタッフ。そんな彼らが取材先で感じたことをつづります。
083
2008/07/22
今回の担当者
少し前のことになりますが、ドラゴンズの本拠地、あのナゴヤドームで野球をする機会がありました。新聞社のドラ番と放送局の担当記者の親善野球大会だったのですがそこで改めてプロの凄さを実感する出来事がありました。
ヒットを打って1塁に出塁した時のこと、普段記者席から見るドラゴンズのリードオフマン荒木選手と同じようにリードをしてみたのです。
ところが・・・。ベースまでの距離が信じられないほど遠い。ずいぶん前にはなりますが一応、高校球児だった自分としてはその距離にとてもショックを受けました。「こんなに遠いのか」と。
牽制球が来ると、選手はよく頭から帰塁します。ただ頭から倒れ込んだだけのように見えるのですが、それでは荒木選手のリードの場合、ベースにまったく届きません。
ましてや盗塁しようと2塁方向に体重をかけていたら・・・とても、とても。その事を荒木選手に話したら「でしょ、凄いでしょ」と。つまり、ただ倒れこむのではなく、しっかり足を使ってまるでダッシュのような勢いでまさに頭から滑り込むように帰塁しているのです。
たまに、選手が帰塁の時に肩を痛めたりすることがありますが、それだけの勢いなら何度も帰塁を繰り返せば肩を痛めるのも当然といえるかもしれません。
テレビで見れば何でもないように映し出されるプレーにもプロの凄さは隠されているのです。
ディレクター:T