日々スポーツ取材に励むメ~テレスポーツ部スタッフ。そんな彼らが取材先で感じたことをつづります。
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2008/10/07
今回の担当者
スポーツ部ではこのところ衆議院の解散・総選挙がよく話題に上る。「麻生総理は補正予算成立を優先させるので早期の解散は望んでいないみたいだ」「でも与党の中には11月4日のアメリカ大統領選より前に解散すべきという意見は根強い」「解散の時期は内閣支持率がポイントになる」。そんなおよそスポーツ部には縁遠い会話が交わされるのには理由がある。
メ~テレスポーツ部は毎年11月の最初の日曜日に全日本大学駅伝の中継という大イベントがある。熱田神宮から伊勢神宮までの106.8キロを総勢300名以上のスタッフが50台以上の中継カメラを駆使して完全生中継する。しかも全国ネットである。この全日本大学駅伝、今年は11月2日の日曜日。なんとこの日が選挙の投票日になるという報道が飛び交っているのだ。選挙の投票日の夜は各局とも「選挙特番」が編成される。特番ではたくさんの選挙事務所から当選者のバンザイなどを中継をするので、これもたくさんの中継機材が必要となる。
つまりこのままいくと11月2日は「駅伝」「選挙」という2大中継番組が1日に2つというえらいことになってしまうのだ。幸い駅伝は昼間、選挙特番は夜なので中継スタッフやアナウンサーはしんどいが掛け持ちできる。また、スタジオも何とかなりそうだ。問題は中継機材。セッティングに時間がかかるものもあってやりくりが大変だ。特に駅伝では系列局からたくさんの機材を借りるが、選挙特番はすべての系列局が抱えることになるので駅伝のために機材を借りられない事態が発生する。また、駅伝も選挙も番組で出てくるテロップやCGはリアルタイムで状況を伝えるため大規模なシステムが必要で、オペレーターやシステムのやりくりが容易ではなさそうだ。関係各所ではすでに“最悪の事態”に備えて準備が始まっている。
11月2日は日本シリーズの第2戦も予定されていて、どこかの局が中継することになる。中継する可能性のある局はきっと同じ思いだろう。「11月2日の選挙は避けて欲しい」。
ドラゴンズやグランパスも気になるが、国会の補正予算審議や内閣支持率も気になる今日この頃である。
副部長:K