日々スポーツ取材に励むメ~テレスポーツ部スタッフ。そんな彼らが取材先で感じたことをつづります。
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2008/10/14
今回の担当者
スポーツ部に配属されて、もうじき半年が経とうとしている。
ドラゴンズの試合後、談話を聞いては必死にメモをとってきた。
落合監督、山本昌投手、和田選手、井端選手…。
会見場でたくさんの談話を聞いてきた。
なかでも印象に残ったのが、9月27日の横浜戦。
上田佳範選手、現役最後の試合。
松商学園高(長野)からドラフト1位で92年に日本ハムに入団。
05年オフに自由契約となったが中日にテスト入団し、06年のリーグ優勝と07年の日本一に貢献。
プロ17年目の今年、今季限りでの引退を表明。
この日ライトで先発出場し、そして「最後の1打席」を迎えた。
試合前、
「塁出て、チャンス広げて、チームのために働けたらいいかなと思います」と語った上田選手。
現役最後の打席は残念ながら、ピッチャーゴロ。
試合後の会見場で、
「17年間細々とやってきましたけど、人に恵まれて最後にこういう機会を与えてもらって。全ての人たちのおかげでここまでこられた。」
「引退に迷いはない。成績を出すための過程を一生懸命やってきたので悔いはない。」
「良い時も悪い時もファンが後押ししてくれた。プレーしているのは選手だが、それを後押ししてくれるのはファン。」とプロ生活を振り返った。
上田選手は最後に、
「こんな選手を記事にしていただいて、皆さん本当にありがとうございました。」と深々と頭を下げた。
報道陣から溢れんばかりの拍手が送られた。
僕も夢中で拍手した、そして少し泣きそうになった。
上田選手、17年間本当にお疲れ様でした。
アシスタントディレクター:S