日々スポーツ取材に励むメ~テレスポーツ部スタッフ。そんな彼らが取材先で感じたことをつづります。
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2009/05/05
今回の担当者
プロ野球が開幕してから1ヶ月が経ちました。
僕が主に取材する地元の中日ドラゴンズは例年と比べ、ここまで苦しい戦いが続いています。チームを預かる落合監督はその原因を「まだ選手の足が動いていないから」と話しています。そんな中、この「足が動く」ということの重要性をリードオフマンの荒木選手が教えてくれました。
簡単に言うと『ただ走れればいい訳ではない』という事。
実際、僕が見る限り選手の足がプレーの中で動いていない、という印象はまったくありません。荒木選手も普通にプレーをするだけなら「何の問題もない」と言っています。ただ、「まだ自分本来のプレーではない」とも。
ところが見た目ではその違いが分からないらしいのです。選手本人の感覚の世界なので・・・。例えばファインプレー。
届かないと思ったものが捕れたりすることがあるそうで、その時に「足が動いている」実感があるそうです。
しかし、僕達から見ればファインプレーはどれもすごいプレーに見えてしまう。
つまり、足が動いてのファインプレーかどうかは分からないという事なんです。
まさに感覚の世界なんですね。
荒木選手によれば、走攻守すべてにおいて足が動くことは重要で、動くか動かないかによって結果に大きな影響がでるということです。
それだけに常に「足が動く」状態にしておきたいそうですが、連戦の疲れや怪我など様々なものが原因となって簡単にはいかないとか。
選手の好不調の波はこの辺に関係がありそうです。
ちなみに荒木選手は守備の時ファーストのベースカバーへ全力で走り、少しでも「足が動く」状態に近づけようとプレーしています。
もし、ナゴヤドームで野球を見る機会があったら、打球ばかりではなく、ベースカバーへ走る荒木選手を見てみるのもありではないでしょうか。
ディレクター:T