スタッフの一言

日々スポーツ取材に励むメ~テレスポーツ部スタッフ。そんな彼らが取材先で感じたことをつづります。

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百見は一聞に如かず?

2009/05/19

今回の担当者

私は記者として中日とゴルフの担当をしていますが、高校野球、全日本大学駅伝といった単発モノの時期には、臨時でそちらに駆り出されたりします。また、それとは別に、メ~テレが昔から関わってきた「バスケットボール」も、自分が中学から現在まで続けている事もあり、毎年「スポケン!」で企画を出したり、ニュースで出稿したりしてきました。

この地方でバスケットボールと言うとJBLで連覇を果たした「アイシン」や「三菱電機」が有名で、日本一をかけた戦いを取り上げる事が多かったのですが、忘れてはならないのが、高校女子の名門「桜花学園」です。前身の名古屋短期大学付属高校、通称「メイタン」時代から何度も日本一に輝いている全国屈指の強豪校です。そんな桜花を、これまでニュースとしてしか取材する事なくスポーツ部3年目を終えようとしていたのですが、ついに「スポケン!」のネタとして取材する事になったのです。

全国トップに君臨する高校と言えば「怖い先生」、「厳しい練習」、「社会人もビックリの上下関係」などが頭に浮かびますが、取材に行ってまず驚いたのがチームの雰囲気でした。とってもアットホームな雰囲気で、先輩・後輩の関係も緩すぎず、厳しすぎずで、本当にいい感じなのです。それから、チームを率いる井上先生。どっしりとした貫禄ある外見や、試合中の激しいゲキなどから、とても怖い印象を持っていたのですが、これまた見事に覆されました。選手たちに聞いても「練習中は怖い事もあるけど」という声もありましたが、それはどこでも当たり前、ほとんどは「優しくて、お父さんみたい」という意見ばかり。本当に選手を大切にする温かさとバスケへの情熱が伝わってくる先生で、また、取材に伺った私に対しても、とても親切で、そして協力的に接してくれました。

取材でこうした経験をするたびに、「百聞は一見に如かず」という言葉が身にしみます。

「人の何百のうわさより、一度自分の目で確かめなさい」という意味の言葉なのだが、「見る」事が多い我々の仕事、見た情報だけで、知らず知らずの内に頭の中でイメージができ上がっている事があります。しかし、いざその人に取材で会ったり、話したりしてみるとイメージと真反対(良くも悪くもですが)だったりする事があるものです。私たちの場合、さしずめ「百見は一聞に如かず」かもしれませんが、視聴者にかわって、現場に足を運ぶ事の大切さを感じさせられた出会いでした。

ちなみに、「桜花学園」の企画は6月に放送予定です。

ディレクター:N


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