名古屋テレビ放送の浮世絵コレクションについてEnglish

コレクションの成立

本サイトに掲載している作品を含め名古屋テレビ放送では、総数8,000点をこえる浮世絵版画を所蔵しています。このコレクションは、もとは朝日新聞社の常務矢島八洲夫氏が長い年月を費やして収集されたものですが、矢島氏がそのコレクションを「こどもの国」協会の基金づくりのために手放すことになり、関係団体に声をかけた結果、当時の名古屋放送代表取締役故川手泰二の判断で名古屋テレビのみが名乗りをあげ、一括購入をして現在に至るものです。

コレクションの概要

コレクションには、浮世絵の祖とされる菱川師宣のものから幕末に至るまでの江戸での版画はもとより、上方絵や長崎絵などの地方版画、あるいは横浜絵や開花絵、さらには明治、大正、昭和の近代版画と作品の傾向は多岐にわたり、江戸時代以降の木版画の歴史を一覧することができます。また コレクションには一枚物のほか、描かれた内容あるいは作者ごとに数十枚ずつ貼り込まれた画帖形式のものが75点、さらには版本も20点ほども含まれています。

コレクションの楽しみ方

コレクションには歌麿、北斎、広重といったような巨匠の作品や名品と賞賛される作品も多数含まれていて、見る人を楽しませてくれますが、コレクションの楽しみは名品だけにとどまりません。たとえば、蘭、桜、梅、万年青(おもと)、菊人形など、主題ごとにまとめて作品を貼り込んだ画帖は、当時の人々の浮世絵版画の楽しみ方を教えてくれるものであり、興味深いものです。本コレクションは、当時 実際に流通していたのと同じような、幅の広さ、雑多さを併せ持っていて、親しみをもって楽しむことのできる内容です。

インターネットでの紹介

本サイトでは、一般に公開されていない作品の中から代表的なものをピックアップして仮想空間で作品を楽しんでもらうことを目的としております。

コレクションの内訳English

名古屋テレビの浮世絵コレクションは総数8500枚、作者は250名におよぶ国内有数のものです。

一枚摺2066作品

収蔵作品は無款作品も含めて、作者毎に整理・保管しています。

合作24作品

一枚摺ではあるが、位置作品が複数の作者によって作られている作品です。

合本75作品

本来一枚摺であるが、現状では合綴され、或いは製本されている作品です。

版本20作品

絵本・版本及びその断片です。

肉筆・その他4作品

収蔵作品は無款作品も含めて、作者毎に整理・保管しています。