Introduction

あれから1年。イオンモール店に異動となった杉下は、驚きの窮状を目の当たりにする。
店員たちはナマケモノよりノロく、その目は死んだ魚のよう。
モール内のルールや警備員の監視、他店舗からの敵対視などで完全に縮こまったスイングしかしていないのだ。死にかけの店員たちは言う。
ヘンテコグッズは仕入れNG、
接客態度をチェックされる、
爆音イベントや閉店後の野球大会の禁止、
何よりも売上重視…

様々な「敵」の存在を聞いて戦慄する杉下だったが、何のことはない、
一般常識的には<当然>レベルのことだった!
「我々サブカル戦士は、常識やコンプライアンスと闘わなければならない!」。
杉下は、「適材適所」かつての仲間を集めることにする。
小松、今中、山本、岩瀬、権藤、川上…
モール店で働くのを嫌がる彼らを、杉下はあの手この手で仲間に誘う。
集められた七人のお侍は、その個性を武器に、再起をかけて「常識」と戦うのだ!

名古屋が生んだ奇跡の本屋。通称:ヴィレヴァン。
普通の本屋では見かけないような趣味性の高い本や、マニアックな雑貨などが陳列され、『ここは遊べる本屋、ヴィレッジヴァンガード』を合言葉に、やりすぎとも言える個性を丸出しにしながらサブカルチャーのど真ん中を突き進む。店員のセンスが全面に発揮された店内は、ごちゃごちゃで誰かの好きが溢れていて、ワクワクとドキドキに満ちていて、なぜか居心地がいい。
そこは誰にも遠慮のいらない空間。
ここでなら自分の居場所を見つけられる。ここでなら好きな物を好きと言える。
パッションまみれの刺激的な日々へ、あなたを誘います。

自称「空っぽ」の大学生・杉下は、衝撃的な出会いをした。儲け度外視でガラクタに溢れた店、いつも行方不明の店長、常識からかけ離れた変人バイトたち…。
彼らの働く『ヴィレッジヴァンガード』は、世間の評価ではなく、自分の好きに忠実になっていいお店。杉下はその仲間たちと共に、センスの問われる“ポップ書き”、“仕入れ”、“本棚作り”に四苦八苦し、“万引き対策”や“売り上げ不振”に悪戦苦闘する日々を送った。
好きで溢れた店内だからこそ、好きをぶつければ必ずいいものになる!
自分を曝け出して、カオスな青春を奔走した杉下。そこには人生に必要な「全て」があったのだ。

ドラマの一か月後を描いた、
映画「リトル・サブカル・ウォーズ 〜ヴィレヴァン!の逆襲〜」。
サブカルの消滅が進む世界で、
自分たちのカルチャーを取り戻すべく、奔走する杉下!
杉下の壮絶なバトルがはじまる!!

詳しくはこちら