「恵」の指定取り消し処分 市の窓口には多くの相談「このまま利用していきたい」 名古屋 

2024年6月27日 19:34
障害者向けグループホームなどを運営する「恵」の五つの施設に対し26日、愛知県と名古屋市は事業者指定を取り消す処分を発表し、市の窓口には多くの相談が寄せられています。
 名古屋市が5月13日に設置した「恵」に関する相談を受け付ける窓口。スタッフが5人体制で、施設の利用者や家族をサポートしています。

 「これまではグループホームに住んでいる方から、処分になった場合これまで通り暮らせるのかといった相談が多かった」(名古屋市障害者支援課長 高木慶太さん)

 26日、愛知県と名古屋市が発表した指定取り消し。行政処分としては最も重い処分です。
 

名古屋市障害者支援課長 高木慶太さん

『このまま利用していきたい』
 また、厚生労働省が「恵」の不正は組織的だったと認定し「連座制」を適用。全国にある約100の施設で指定の更新ができず、順次運営ができなくなります。

 これを受け、相談の内容に変化があったといいます。

 「取り消し予定以外の事業所を利用している方から相談が増えている。『いつまで利用できるのか』や、『このまま利用していきたい』という相談が多かった」(高木さん)

 市の窓口には、26日から27日午後6時までに20件の相談がありました。

 名古屋市では緑区の施設で8月31日に「指定取り消し」処分の効力が発生。全国で最も早く、施設の運営が事実上できなくなります。
 

名古屋市の相談窓口

愛知県内の各自治体にも相談窓口が設置される
 利用者や家族にとって、残された時間はそう多くありません。

 「利用者のサービス利用を守ることが一番大事だと思っているので、寄り添った対応をしていきたい」(高木さん)

 名古屋市の窓口では、月曜日から金曜日の午前9時から午後7時まで相談を受け付けています。

 市では、利用者支援チームを立ち上げ、現在の利用者を受け入れることができる施設の情報共有など支援を行うとしています。

 愛知県内の各自治体にも相談の窓口が設置されています。
 

これまでに入っているニュース

もっと見る

これまでのニュースを配信中