メ~テレ
名古屋テレビ 放送番組審議会だより
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【:2003年2月分:】
このページは「放送法」および「放送法施行規則」に基づき名古屋テレビ放送の放送番組審議会の議事の概要をお知らせするページです。
名古屋テレビ放送の放送番組審議会委員は10名で、会議は毎月1回、年間10回(8月と12月は休会)開催されます。放送番組の内容をはじめ、放送に関する全般的な問題についてご意見を伺い、番組制作の参考にさせていただいております。
名古屋テレビ放送では、放送番組審議会でのご意見を、毎月第1土曜日の午前6時45分から放送する「オンブズ11」の中でもご紹介していますので、どうぞご覧ください。
2002年度放送番組審議会委員(敬称略)
~10名~
委員長 加藤幸兵衛 (陶芸家)
副委員長 伊豫田静弘 (知立市文化会館長)
委 員 赤塚行雄 (社会評論家)
高田弘子 (都市調査室代表)
ハンス ユーゲン・マルクス (南山大学長)
野嶋孝 (中部電力副社長)
呉智英 (評論家)
河合弘登 (河合塾理事長)
片木篤 (名古屋大学大学院教授)
海月ルイ (作家)
第441回 名古屋テレビ放送番組審議会
開催日 平成15年2月21日(金)
委  員  長 加藤幸兵衛
副 委 員 長 伊豫田静弘
委 員 赤塚行雄
高田弘子
野嶋孝
呉智英
片木篤
海月ルイ
~以上8名~

議題
(1) 事業報告
(2) 審議番組「ザ・スクープ スペシャル」
(3) その他

議事の概要
 事業報告(桑島社長)
  • 名古屋テレビは、本日から通称を「メ~テレ」とします。
    去年は開局40周年という節目の年だったが、今年は、それ以上に名古屋テレビの今後を左右する、いわば生き残りをかけた重要な年と考えています。
    春には新社屋が完成し、12月にはデジタル放送がスタートします。このタイミングを新生名古屋テレビの誕生と位置付け、新しい名古屋テレビを打ち出していこうと考えています。
    具体的な手だては、ブランディングです。

    1 ビジュアル展開
    名古屋テレビのロゴ、社のマークを一新し、通称を「メ~テレ」キャッチコピーを「羊の皮をかぶったテレビ」、そして新しいキャラクターを設定します。

    2 新番組の制作
    ブランディングの成否は、番組如何によります。4月から土曜日の午前から午後にかけて5時間の生番組を毎週制作します。

    3 信頼感
    信頼感もブランディングの重要な要素です。そのために当社独自の新しい機構・組織も設置しました。当社はこれまで以上に自主自律の機能を強化します。

    以上3点を基に、集中と選択、メリハリのあるやり方で、ブランディングを推し進めていきます。

■審議番組「ザ・スクープ スペシャル」
2月の審議番組、「ザ・スクープ スペシャル」について、意見を伺いました。
最近になって次々と法廷で暴かれる警察の嘘とでっち上げ。番組は、静岡と大分で起きた不正疑惑に迫り、日本の警察のあり方を検証したものです。
委員の主なご意見を紹介します。
  • 今のように乱れた社会では、ジャーナリストがこうした問題を暴露、摘発するのが使命だ。
    こんな番組が沢山出てきて欲しい。
  • 冤罪事件はもっと複雑かと思っていたら、事件そのものがでっち上げで裁判が進行していくということに驚いた。警察や司法の力に一般市民は無力だ。マスコミ、ジャーナリズムに求められる社会正義が貫かれていて良かった。
  • 警察が信じられなくなった。日本の警察の考え方の中に社会的地位や人格に対する差別感が宿っていると感じた。被疑者は一生、警察や司法を信じないと思う。心のケアが必要だ。
    その後を伝えて欲しい。
  • 報道として出来る最大限の表現であった。国家の強制力を持った機関をチェックする機関としてのマスコミの使命を全うした番組だった。
  • 官僚制度は、役人の無謬性と役人は責任をとらない、あるいは責任の所在を明らかにしないというふたつで回っていく。警察権力と裁判所の司法の権力がなぜそういうことをせざるを得なかったか、突っ込んでほしかった。
以上のようなご意見でした。
これに対し局側から、「この番組は、まず、現場を徹底的に取材すること。
次に、いま起きていることをより多くの視聴者に知って欲しいこと。このふたつをコンセプトに制作している。
今回取り上げた事件は、この後も引き続き取材し番組化していく。いま起こっていることを淡々と伝えることが、国家権力や組織に対するプレッシャーになると思う」との発言がありました。

■その他
3月の放送番組審議会は、12日(水)午後2時からの開催予定。
「放送全般について」について審議していただきます。