2月の審議番組、「ザ・スクープ スペシャル」について、意見を伺いました。
最近になって次々と法廷で暴かれる警察の嘘とでっち上げ。番組は、静岡と大分で起きた不正疑惑に迫り、日本の警察のあり方を検証したものです。
委員の主なご意見を紹介します。
- 今のように乱れた社会では、ジャーナリストがこうした問題を暴露、摘発するのが使命だ。
こんな番組が沢山出てきて欲しい。
- 冤罪事件はもっと複雑かと思っていたら、事件そのものがでっち上げで裁判が進行していくということに驚いた。警察や司法の力に一般市民は無力だ。マスコミ、ジャーナリズムに求められる社会正義が貫かれていて良かった。
- 警察が信じられなくなった。日本の警察の考え方の中に社会的地位や人格に対する差別感が宿っていると感じた。被疑者は一生、警察や司法を信じないと思う。心のケアが必要だ。
その後を伝えて欲しい。
- 報道として出来る最大限の表現であった。国家の強制力を持った機関をチェックする機関としてのマスコミの使命を全うした番組だった。
- 官僚制度は、役人の無謬性と役人は責任をとらない、あるいは責任の所在を明らかにしないというふたつで回っていく。警察権力と裁判所の司法の権力がなぜそういうことをせざるを得なかったか、突っ込んでほしかった。
以上のようなご意見でした。
これに対し局側から、「この番組は、まず、現場を徹底的に取材すること。
次に、いま起きていることをより多くの視聴者に知って欲しいこと。このふたつをコンセプトに制作している。
今回取り上げた事件は、この後も引き続き取材し番組化していく。いま起こっていることを淡々と伝えることが、国家権力や組織に対するプレッシャーになると思う」との発言がありました。
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