メ~テレ
名古屋テレビ 放送番組審議会だより
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【:2006年10月分:】
 このページは「放送法」および「放送法施行規則」に基づき名古屋テレビ放送の放送番組審議会の議事の概要をお知らせするページです。
 名古屋テレビ放送の放送番組審議会委員は8名で、会議は毎月1回、年間10回(8月と12月は休会)開催されます。放送番組の内容をはじめ、放送に関する全般的な問題についてご意見を伺い、番組制作の参考にさせていただいております。
 名古屋テレビ放送では、放送番組審議会でのご意見を、毎月第1日曜日の午前5時35分から放送する「メ~テレオンブズ」の中でもご紹介しています。どうぞご覧ください。
2006年度放送番組審議会委員(敬称略)
~8名~
委員長 柳田博明 (東京大学名誉教授)
副委員長 藤井英明 (ゲイン代表取締役)
委 員 水谷博之 (弁護士)
呂雷寧 (名古屋大学大学院生)
水野稔朗 (東邦不動産取締役社長)
土屋嶢 (大垣共立銀行取締役頭取)
中西智子 (三重大学教育学部教授)
藤田六郎兵衛 (能楽笛方藤田流
十一世家元)
第478回 名古屋テレビ放送番組審議会
開催日 平成18年10月25日(水)
副委員長 藤井英明
委 員 水谷博之
呂雷寧
水野稔朗
土屋嶢
中西智子
藤田六郎兵衛
~以上7名~

議題
(1) 自社制作番組 メ~テレドキュメント「ミドリガメの警告~外来生物が日本の生態系を破壊する~」 を審議
(2) 次回開催予定

議事の概要
(1)自社制作番組メ~テレドキュメント「ミドリガメの警告~外来生物が日本の生態系を破壊する~」を審議
「ミドリガメの警告~外来生物が日本の生態系を破壊する~」は9月27日(水)深夜1時43分から放送。ペットとして飼われているミドリガメは大きくなると飼い主がもてあまし、全国の池や川に捨てられ、日本固有の生態系を破壊している。ペットを飼うということの姿勢を問いかけている。

《委員の主なご意見を紹介します。》
  • 外来生物の問題に真正面から取り組み、非常に中身の濃い良い番組だった。視聴者に生き物の命の大切さを考えてもらいたいという強いメッセージが込められていた。
  • ミドリガメなどの外来生物が日本の生態系を脅かしているという問題は身勝手な人間に責任があることを多くの取材や専門家の意見をとおしてわかりやすくまとめていた。「捨てられたカメの数は無責任な人間の数なのだ」というナレーションが番組のテーマを端的にあらわしていたと思う。
  • 安易にペットを飼うことに警鐘をならし、ペットを飼うことの責任について改めて考えた人も多かったのではないか。
  • 環境省への取材は、なぜ特定外来生物に指定しないのか、今後どういった対策をすべきなのかという点について少し切り込み不足だと思う。
  • こういう啓発番組は深夜の遅い時間では視聴者を啓発するという効果からするとあまり期待できない。深夜に放送するのは大変もったいない。ダイジェスト版でもいいし、何らかの形で情報発信し、教育施設に寄付してもいいのではないか。本当に一度切りの放送ではもったいない。
  • 日本人は環境、生態系に対してある意味では一番鈍い。実際に危害がくわえられる状況でない限り多分気付かないと思う。普通に見ただけでは池のカメが在来種から外来種に徐々に入れ替わっていくことに全然気付かない。変わった瞬間を見せられたことは非常に不気味なことだと思った。
  • カメを売っているショップあるいは、飼い主への取材があってもよかったのではないか。飼っている人たちへの警告、メッセージをマスコミとして発信してもいいのではないか。
  • 命の大切さはこの番組を見ると小さな子供でも納得すると思う。幼稚園ぐらいのレベルから言葉で説明しなくても見ることによって説得力がとても大きい。番組で主張していることは教育現場で教材として役立つのでぜひ教材化を考えてほしい。あの番組をきっかけに親子で話し合う場にしてほしい。
  • メ~テレドキュメントの評判のよかったもの、視聴者の反応の多いものベスト3ぐらいをまとめて総集編的に1年に1回ぐらい昼間に放送できるのであれば、ぜひ考えていただきたい。



(2)次回開催予定
次回の放送番組審議会は11月15日(水)午後2時から開催予定です。
審議番組は10月25日(水)深夜1時43分から放送のメ~テレドキュメント「異国・名古屋に生きる~フィリピン人移住者 共生への奮戦記~」を予定しています。