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2004年7月26日 25時36分放送
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かたちとゆくえ(1)
日本一高い!名古屋高速の研究 |
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平岩潤ディレクター
クイズです。一日何台の車が、名古屋市内を走っているか?答えは、約310万台です。もちろん数えたわけではありません。交通量調査などの数字から推計したものです。
今回取材を進めている、名古屋高速道路は、1970年に建設が決まりました。その時の前提は、「1985年には、市内の交通量は一日430万台になる」というもの。すなわち、「この量の車をスムースに流すには、高速道路が必要だ」ということです。ところが、実際の交通量は、上述のように、予想を大幅に下回っています。しかし、建設のほうは、今も35年前に決められたとおりに進み、見直されることはありませんでした。当然建設費はかさみますが、交通量が伸びないと建設費を回収する料金収入が得られない。「じゃ、利用者に負担してもらおう、値上げしかないねーーー」というのが、「日本一高い料金」になってしまった理由です。
同じような構図の日本道路公団の民営化問題を主導した、作家の猪瀬直樹氏は、「メディアがきちんと監視しないから、自分がやるんだ」と、何度も書いています。耳の痛い話ですが、地味で、細かくて、「画になりにくい」ため、とりわけテレビ報道にとって苦手な分野であることは確かです。
しかし、利用者の関心は高く、「スーパーJチャンネル」の名物コーナー「怒ーなの」で、再三「名古屋高速」を取り上げた際にも、その都度大きな反響を呼びました。こうしたことから、「メーテレドキュメント」でも、あえて「地味で、細かくて、画になりにくい」ネタにチャレンジすることを決断しました。担当者としては、「日本一高い」という現象をもたらした「構造=かたち」の部分に迫ることが出来れば、と考えています
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