2006年9月27日(水) 深夜1時43分~2時38分放送
 
ミドリガメの警告
外来生物が日本の生態系を破壊する
 
スタッフのつぶやき
 
ディレクター  松本幹生

 「カメに振り回された夏」
 僕のデスクの横には、体長3~5センチほどの数匹の鮮やかなミドリガメが水槽の中で日向ぼっこしている。周囲の忙しいスタッフたちを和ませているカワイイ存在だ。ちょっと臭いが…。 数年後に手に負えなくなるほど大きくなるとは想像できない。
 撮影は5月から始まった。外来生物の現状を取材しつつ、ミドリガメの生態を追う事となった。初夏はちょうど野外のミドリガメたちが求愛行動を始める頃だ。
 そして夏・産卵。早朝3時には産卵場所へと通う毎日。産卵するであろう場所でじっと待つ日々が10日ほど続いた。その後、生まれた卵を自宅に持ち帰り、台所が撮影スタジオと化した。
 孵化がこれまた大変!温度と湿度を高く保ち、およそ2ヶ月。ようやく孵化の瞬間だ。鶏のようにスグに殻から出てくると思いがちだが、殻を割り、顔を出してから体が完全に出てくるまで、なんと40時間以上かかった。その間クーラーを止めた部屋でじっと息を潜め待機。
 今年はいつもより汗をかき、辛抱強くなった夏だった。
 
 
放送内容について