高校女子バスケットボールの強豪、愛知県の桜花学園高校。
チームのエースとして活躍を期待されているのが、現在高校2年生の馬瓜(まうり)エブリンさん17歳だ。
エブリンさんは、ガーナ人の両親のもと、日本で生まれ育った。14歳の時、両親と共に日本国籍を取得し、その後16歳以下の日本代表にも選ばれた。
桜花学園には、全国からトップクラスの選手が集まっている。
しかし、そんな強豪チームでありながら、この2年、全国制覇からは遠ざかっていた。桜花学園の王座奪還には、長身で、運動能力の高いエブリンさんの活躍が不可欠だ。
先輩の河村美幸さんとともに、2トップとして、エブリンさんの活躍に期待がかかるが、思うように結果が出せない時が続いた。そのたびごとに頬を伝わる涙。
去年の国体では、なんと初戦敗退という苦汁も味わった。
そんなエブリンさんを支える存在が、母フランシスカさんと中学2年生の妹、ステファニーさんだ。
ステファニーさんは、同じバスケの道に進み、日本代表を目指す「ライバル」でもある。
フランシスカさんは、娘のバスケット環境を最優先して転居し、1時間かけて通勤するなど厳しい環境の下、孤軍奮闘し娘たちを支援している。
そして年末、エブリンさんは、高校日本一をかけて「ウインターカップ」に臨んだ。
監督や家族が見守る中、仲間とともにエブリンさんがつかんだものとは…。
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