「表現の自由」に絡む知事リコール署名偽造事件 大村知事が河村市長に改めて説明求める

2023年10月14日 01:23

愛知県の大村知事に対するリコール運動で起きた署名偽造事件の第2回公判が13日、名古屋地裁で行われました。大村知事はリコール運動に参加した名古屋市の河村たかし市長に事実関係を説明するようあらためて求めました。

起訴状によりますと、リコールの署名活動を行った団体の事務局長を務めていた田中孝博被告(62)は、アルバイトを使って有権者71人分の署名を偽造したとして地方自治法違反の罪に問われています。

リコール運動では名古屋市の河村たかし市長も街頭で演説するなど、「応援団」として参加していました。

大村知事は13日の会見で、費用の流れなどについて説明するよう求めました。

「当然、(活動には)何千万円とお金もかかりますよね。そして、それはどこから出て、誰が指示したのかと。こうした民主主義に対する挑戦のような悪質な事案がなぜ起きたのか説明する責任がある」(大村秀章知事)

一方、河村市長は「長いこと政治やってるが痛恨ですね、これは。傷つきました。どこから入っているのかというのは大変疑問のところ。私は800万しか給料がない。僕のところから出ていません」と話し、大村知事が求めた説明責任については、中間報告も出すなどして、説明責任は果たしているとし、今後も公判の動向を見ながら、報告を行っていくとしています。

これまでに入っているニュース