さようなら「スゴクカタイアイス」 東海道新幹線パーサーも惜しむ販売終了…今後は自販機で乗車前購入を
2023年10月31日 16:52
「コーヒーに缶ビール、お弁当におみやげ物はいかがですか」――こう呼びかける、東海道新幹線のワゴン販売が31日で幕を閉じます。しかし人気の「カタイアイス」は、これからも、ある場所で買うことができるんです。
1964年の開業当時から続いてきた、新幹線の車内販売。
最近では、コンビニや売店で弁当や飲み物などを購入し持ち込む乗客が増え、2008年度以降の10年間で売り上げが半減しました。
さらに、将来的に人手不足が予想されることなどもあり、31日、ワゴン販売は長い歴史に幕を閉じます。
現役パーサー
現役パーサーの思い出深いワンシーン
「長きにわたってワゴン販売をご利用いただいたお客様に感謝の気持ちをお伝えしたい。本当にありがとうございました。思い起こすとお客様それぞれの顔が浮かんできて」(パーサー)
新幹線にアテンダントとして乗務し、さまざまなサポートをする現役のパーサーからも、サービス終了を惜しむ声が。
中でも思い出深いワンシーンは――
「小さなお子様ですと、アイス解けるのを待ちきれないご様子でカチカチって。そういったお客様のほほえましい姿も思い出されます」(パーサー)
スゴクカタイアイスをホットコーヒーで溶かす人も
人気商品「スゴクカタイアイス」
販売中に溶けないように硬く凍らせたアイスクリーム。
スプーンですくえないほどカチカチの硬さで、SNSでも「スゴクカタイアイス」として数多く投稿されるなど人気の商品。
キャッシュレス専用の「スゴクカタイアイス」自販機に
「スゴクカタイアイス」は駅ホームの自販機へ
この「スゴクカタイアイス」は、これからはホームで買うことができます。
11月1日から、名古屋駅など「のぞみ」の停車駅のホームに自動販売機が設置され、売り上げ全体の半分を占めていたという「ワゴンクオリティ」のアイスとコーヒーは、引き続き楽しむことができます。
キャッシュレス専用の「スゴクカタイアイス」自販機。実際に買ってみるとーー
「車内で買った時より、スプーンが入りやすいですね。『スゴクカタイ』というより『ヤヤカタイ』ぐらいでしょうか」(記者)
「車内だとお姉さん(パーサー)を呼ばなきゃいけなかったが、事前に買えるのは効率的でいいと思う」(乗客)
「スプーンがささらなくて友達と笑いながら食べられないねと言った思い出がある。食べられるならこれからも買って食べたい」(乗客)
(10月31日15:40~放送 メ~テレ『ドデスカ!+』より)