フィギュア宇野昌磨&鍵山優真 世界最高峰のライバル物語、超ド級世界一決定戦へ GPファイナル開幕

2023年12月7日 17:26

7日開幕するグランプリファイナル。男子は、過去にたった6人しかいない300点超えの自己ベストを持つ選手が、4人もいる超ハイレベルな戦い。そのうち2人は愛知ゆかりのスケーターです。

GPファイナルに出場する愛知ゆかりのスケーター 宇野昌磨選手と鍵山優真選手

 ファイナル2連覇がかかる名古屋市出身の宇野昌磨選手。

 「このハイレベルの中で戦い抜ける実力が僕にはあると思っているし、面白い大会になると思っています」(トヨタ自動車/名古屋市出身 宇野昌磨選手)

 グランプリシリーズ開幕直前。生出演をした『ドデスカ!+』で今シーズンは表現面にこだわることを明かしました。

 「表現に関しては何が正解かは難しいところなので、できるできないよりも自分が全力を出し切るところが、自分が満足するかどうかだと思うので、そういったところを今年は頑張っていきたい」 (宇野昌磨選手)

 迎えたシーズン初戦。力を注いできた表現力をいかんなく発揮していきます。

 

トヨタ自動車/名古屋市出身 宇野昌磨選手

満足できる表現を追求

 幼い頃、一緒に練習をしていた村上佳菜子さんは、演技力がより磨かれたと言います。

 「音の捉え方がすごく上手で、今シーズンはそこが生かされていた。関節が人よりも多いんじゃないかなというぐらい滑らかに、なおかつエネルギッシュで力強く表現できるようになっていた」(2010GPファイナル銅 村上佳菜子さん)

 グランプリシリーズ2試合ともに、表現面などを評価する演技構成点でトップの得点をマーク。

 実に6度目となるファイナル進出を決めました。

「僕の過去の演技を見ても、このようないい演技というのは、数を数えられるぐらいしかない演技ができたと思うので、ファイナルに向けても同じ練習をして、同じ演技ができるように頑張りたいと思っています」(宇野昌磨選手)

 

オリエンタルバイオ/中京大学 鍵山優真選手

先輩・宇野選手と切磋琢磨 

 今も進化する「現・世界王者」宇野選手に刺激を受ける後輩がいます。

 中京大学の鍵山優真選手、20歳。

 「練習を中京大学で一緒にしていても、宇野選手は本当にすごい練習量なので、まだまだ追いつきたい部分がある」(オリエンタルバイオ/中京大学 鍵山優真選手)

 2022年の北京オリンピックでは、宇野選手とともに表彰台に登った鍵山選手。
 
 ところが昨シーズン、左足首のけがですべての国際大会を欠場しました。

 

オリエンタルバイオ/中京大学 鍵山優真選手

初のファイナル出場を勝ち取る

 11月、2年ぶりに復帰したグランプリシリーズ。

 「去年1年間、我慢してきたからこそ、元気にスケートができている自分がいる」(鍵山優真選手)

 スケートができる喜びを力に表彰台に上がると、続く日本大会では、刺激を与えてくれる先輩と直接対決。

 ショートプログラムでは宇野選手が出した今シーズンの世界最高得点をぬりかえトップに立ちます。

 フリーでも、先輩顔負けの表現面で魅了していきます。

 「鍵山さんの得点…182.88。最終順位は第1位、優勝です」
 
 なんと、宇野選手をわずかの差で抑え、優勝。初のファイナル出場を勝ち取りました。

 「この2戦でまた成長を感じることができたので、ファイナルに向けて新たに頑張っていきたい」(鍵山優真選手)

 

世界一を決める舞台で再び2人が相見える

宇野選手と鍵山選手のライバル関係

 愛知のスケーター2人のライバル関係を村上さんは――

 「鍵山選手は、今回の優勝でかなり自信になったと思う。宇野選手はずっと追う立場だったけど、鍵山選手が出てきたことで、キュッと引き締まって、お互いにとってもいい関係性」(村上佳菜子さん)

 7日夜、行われる男子ショートプログラム。世界一を決める舞台で再び2人が相見えます。

 「宇野選手や他の選手に、火をつけられるライバルでいられるように頑張りたいと思います」(鍵山優真選手)

 「自分のモチベーションになるのは、鍵山選手の存在が大きいので、鍵山選手のライバルでいられるように引き続き頑張りたいと思います」(宇野昌磨選手)

(12月7日 15:40~放送 メ~テレ『ドデスカ!+』「じもスポ!」コーナーより)

 

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