クマが市街地に出没した想定で訓練 猟友会が猟銃で撃つことなど確認 三重

2024年2月26日 19:33

昨年度はゼロだったのに今年度はクマの目撃情報が相次ぐ三重県尾鷲市で、市街地にクマが出没したという想定の訓練が行われました。

 尾鷲市で警察が対峙しているのはクマ。

 ただしクマに扮した三重県警の警察官です。

 26日、地元の猟友会のメンバーら35人が参加して、クマが市街地に出没したときにどう対応するのかを確認する訓練がおこなわれました。

「麻酔銃とかどうですか?」(三重県警の警察官)
「現在この地域で所有している人がいないので、(麻酔銃を)取り寄せるには時間がかかりすぎる」(尾鷲市職員)

 麻酔銃がすぐ用意できないときは市民の安全を守るため駆け付けた猟友会の人がクマを猟銃で撃つこともありうるといった対応が確認されました。

 

岐阜・高山市 2023年7月

「迅速に的確な対処がどこまでできるか」

 環境省によりますと、今年度1月末までに全国で確認されたクマによる被害者数は218人。

 尾鷲市内では昨年度ゼロだったクマの目撃情報が、今年度は7件も確認されてます。

「街中に色んな動物被害が出てしまうのが1番怖い。我々は迅速に的確な対処がどこまでできるかと。訓練を実践できたことが何よりも収穫」(尾鷲市水産農林課 芝山有明課長)

 紀伊半島で目撃されているのは多くが「ツキノワグマ」。

 市によると、1月26日にも目撃情報があり、暖かさから冬眠しないクマもいるとみられています。

 

尾鷲市では7件の目撃情報

 今後、街中に出没する可能性があるクマ。

 私たちが気を付けるべきこととは――

「ごみ置き場とか残飯を狙って里に降りてくる事例もあるので、餌場になるところを極力街中ではなくしたい。ひとりで歩くときは音が出るものを携行するとか、出会いがしらを極力なくすことが非常に重要」(尾鷲市水産農林課 芝山有明課長)

(2月26日15:40~放送メ~テレ『ドデスカ!+』より)

 

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