空き巣被害者が効果実感…リアルタイムで犯行を確認→逮捕へ 注目されるスマホ連動防犯カメラ 愛知県
2024年3月5日 14:04
愛知県内では、今年1月の1カ月間だけで侵入盗による被害額が10億円以上に上り、全国ワーストです。一方で、迅速な容疑者の逮捕となったケースで効果を発揮したのは、スマホと連動した防犯カメラでした。
夜、誰もいない事務所に現れた不審な男。手にはスパナが握られています。
空き巣の瞬間です。鍵を壊すと扉を外し、中に入って行きます。このとき事務所に侵入した男は、何も盗らずに出て行きましたが…。
「1回目、2回目が、玄関のドアが壊されてしまい、現金や財布などが盗難にあった」(空き巣被害者)
3度も空き巣に狙われたと言います。愛知県の侵入盗被害の認知件数は、今年1月の1カ月間で263件、被害額は10億280万円とともに全国ワーストです。
警察は防犯対策の必要性を訴えています。
「これまでスマホ連動型カメラが端緒となって、犯人を検挙した事件が数件あります」(愛知県警生活安全総務課地域安全対策室 鈴木満久室長)
愛知県内での住宅対象侵入盗の認知件数
スマホ連動型防犯カメラでリアルタイムに映像確認
「スマホ連動型防犯カメラ」とは、防犯カメラの映像をスマートフォンを通じて、映像をリアルタイムに確認できるものです。
被害にあった男性もスマホ連動型の防犯カメラからの不審者を知らせる通知で、すぐに気付くことができたと言います。
「確認したらまさかとは思ったが、本当に犯人が映っていて、すぐ110番通報した」(空き巣被害者)
その後、駆け付けた警察によって容疑者は逮捕されました。愛知県警によると住宅を対象とした、侵入盗の発生は認知件数は減っているものの、去年は一昨年に比べ増加。警察は「新型コロナが5類に引き下がり外出する人が増えたのも背景にあるのでは」とみています。
ケーズデンキ吹上店 金田浩和副店長
もしもの時のための防犯対策。名古屋市内の家電量販店では、屋外用や室内用など、16種類の防犯カメラが販売されています。
最近では今回、犯人逮捕につながったような外出先からスマートフォンで家の様子が確認できる機能を求める声が多いといいます。
「映像の商品が世の中に発展してきて周りでもこういった映像が見られるとかお客様が認知されてきているので、自分の身は自分で守るということでそういった商品のご購入を検討されているお客様が増えてきているかと思います」(ケーズデンキ吹上店 金田浩和副店長)
様々な種類のカメラ
防犯、見守り用のカメラなど 気になる値段は
また、室内用では防犯対策だけでなく赤ちゃんやペットの見守り用として購入する人も多いということです。
「左右360度カメラが回転して、上下も90度動きますので外出先からも部屋全体を見ることができまして非常にご好評いただいています」(ケーズデンキ吹上店 金田浩和副店長)
防犯カメラというと値段が気になるところですが、5000円以下で購入できる商品もあり、専用のアプリを使うと、動きを検知した時にスマートフォンに通知が届き、映像を確認することができます。
「これから4月、5月は新生活を迎えられるお客様が非常に多いと思いますので新居に入られるとかお引越しのタイミング、防犯対策も一緒に検討いただくといいのかなと思います」(ケーズデンキ吹上店 金田浩和副店長)
(3月4日15:40~放送 メ~テレ『ドデスカ!+』より)