JR東海道線「のり面」崩落…なぜ崩れたか?原因わからずJRと名鉄が調査を進める
2024年3月13日 17:19
12日、名古屋駅近くで線路の「のり面」が崩れてJR東海道線が5時間あまり運転見合わせとなり原因の調査が進められています。
JR東海によりますと、12日午後、名古屋駅から約500メートル北にある線路脇で、のり面が約16.5メートルにわたって崩れているのが見つかりました。
この影響でJR東海道線は12日午後4時過ぎから名古屋駅と岐阜駅の間の上下線で運転を見合わせました。
「のり面が崩れた現場です。午後6時をまわって作業があわただしく動き始めました。作業員が作業を始めました」(記者)
一時改札内の入場規制が行われた名鉄名古屋駅(視聴者提供)
名鉄名古屋駅では一時入場規制
運転見合わせは帰宅ラッシュを直撃しました。
名鉄での振り替え輸送が行われましたが、乗客が集中し駅は混雑。
名鉄名古屋駅では一時改札内の入場規制が行われたということです。
乗客:
「きょう受験だった。帰るときにちょうど止まってやばかったです」
「(構内は)ホームに柵がなく、落ちるといけないので、入場制限していて改札の前にロープが張られて入れなくなっていた。家族が迎えに来てくれることになり、(改札の外に)出してもらった」
JR岐阜駅でも利用客が運行状況を駅員に問い合わせる様子が見られました。
振り替え輸送が行われていた名鉄岐阜駅では――
利用客:
「列車内で1時間以上待っていたが、らちがあかないので降りてきました」
名古屋駅付近(12日午後10時ごろ)
運転見合わせから5時間あまりで再開
12日の名古屋はまとまった雨となり、昼過ぎには1時間に10.5ミリの雨が降り、今年になって1番強い雨が降りましたが、雨の影響があったかはわかっていません。
JR東海によりますと、名古屋駅と枇杷島駅の間で客を乗せた列車が止まったため2時間近くにわたり車内で過ごしたということです。
運転見合わせから5時間あまり。東海道線は12日午後9時23分運転を再開しました。
13日は始発から平常通り運転しています。
のり面は完全に修復はされておらず、周辺を通る列車は速度を落とす様子もみられました。
JR東海道線が走る線路のすぐ脇ののり面が崩落
JRと名鉄がそれぞれ原因を調査
約16.5mにわたって崩れていたのり面。
なぜ崩れたのでしょうか。
JR東海道線が走る線路のすぐ脇ののり面が崩落し、隣には名鉄が工事をしている現場がありました。
名鉄によりますと、約3カ月前から信号設備などを入れる建物の建設工事が行われていましたが、12日は作業がなかったということです。
のり面崩落との関連はわかっておらず、JRと名鉄がそれぞれ原因を調査をしているということです。
(3月13日15:40~放送メ~テレ『ドデスカ!+』より)