市場規模が拡大する「無人店舗」 時間が無制限のカフェ、事業展開にメリット
2024年3月27日 14:06
コロナ禍をきっかけに市場規模が拡大してきた「無人店舗」。いまは様々な業種に広がっています。そのメリット、セキュリティ対策は――
名古屋のささしまライブ駅近くにあるカフェ。
愛知県内で11店舗展開する「セルフカフェ」。
月に1万5千人が利用する人気カフェです。今後は、県外にも拡大していく予定だといいます。
その特徴は――
「スタッフがいないということ。基本的にずっといないです」(ウッドデザインパーク 取締役 鈴木大基さん)
こちらは、店員が常駐しない「無人カフェ」。
コンセプトは「お家・カフェ・図書館のちょうど間のような存在」。
セルフカフェ
「会話も電話もOK」
その利用方法は――
「マシンでドリンクを購入して、席が利用できる。電源やWi-Fiが自由に使えて時間も無制限」(鈴木さん)
ドリンクを1杯購入すれば、席の利用時間は「無制限」で「会話も電話もOK」です。
利用する年代は、20代から30代の社会人が多く、テスト期間になると学生も多いということです。
「就職活動中なのでエントリーシートとか書いていました。他のカフェだと店員さんの目とか少し気にしちゃう。長時間いることに申し訳ないと思うこともあるので、やりやすいです」(20代大学生)
「インターネットカフェと違いますね。ミーティングとかもするので、インターネットカフェって、しゃべっちゃいけなかったりする。会話できるところは大きいです」(30代営業職)
セルフカフェ
無人店舗は運営側にも大きなメリット
「無人店舗」は、店側にも大きなメリットがあります。
「1つは人の手がかからない。事業展開がしやすい。毎日の清掃やマシンの補充、メンテナンスが1日30分程度で完了するのは管理しやすい」(鈴木さん)
人件費がかからない分、営業が長くでき、店舗によっては、24時間営業の場所もあります。
セキュリティが気になりますが、店の様子は防犯カメラを使い、本部で一括管理しています。
「普通のカフェは社員やアルバイトが何人もいて、シフトの管理など、ただでさえ人がいない時代で、そこに左右されずにどんどんお店を開けられるのが、無人ビジネスの最大の強み」(鈴木さん)
無人古着店セルフデフルギ
「人目を気にせず服を選べる」
去年、7月にオープンした「セルフデフルギ 千種店」。古着を無人で販売しています。
「通常の店舗だと店員がいて接客をするので、店員がいる時間しか店が開けられないし、来店客数によって店員を多く配置しなければならないが、無人の業態であれば店員がいないので、人件費を抑えたうえで24時間販売できる」(無人古着店セルフデフルギ 尾関正樹 社長)
主な商品の値段は500円から1000円程度です。人件費を抑えることでリーズナブルに買い物できます。
衣料品店では珍しい24時間営業している点も客の支持を集めているといいます。
「店員からの接客が非常に煩わしいという客が多い。人の目を気にせず服を選んでもらえる。メンテナンスの時に店員が在中することもあるが、店員を見ると帰ってしまう人もいるので、服を選ぶときに人の目を気にする客から無人の古着屋は支持を受けているのかと思います」(尾関社長)
(3月26日 15:40~放送 メ~テレ『ドデスカ!+』より)