高校生は“金の卵”、求人倍率が年々上昇 「長期的な戦力を狙える人材、めちゃくちゃ魅力的」

2024年7月13日 09:04

高校生の就職活動が7月から解禁となり、名古屋市では高校生向けの就活イベントが行われました。高卒者の求人倍率は年々上昇していて、高校生は「金の卵」とも呼ばれています。

 7月から事実上の解禁となった高校生の就職活動。12日、名古屋市内で高校生向けの就活イベントが行われ、54の企業が出展し、265人の高校生が参加しました。

 「どの企業も魅力的な話いっぱいあるので、目移りしてちょっと緊張しますけど楽しいですね。適職診断みたいなのをしたら、営業職や飲食業がいいと言われました」(男子高校生)
 「(希望は)販売などの接客業ですかね。自分がアルバイトしているところが接客業なので、接客ができたらと思う」(女子高校生)

 実はここ数年、高校生の新卒採用の熱が高まっています。愛知労働局によりますと、愛知県内で今年3月に卒業した高卒者の求人倍率は過去最高の4.46倍。統計開始以来、初めて4倍を超えました。

 高校生にとっては「”超”売り手市場」。

 就職活動をサポートする企業も、大きな変化を感じています。

 「最近やはり若手の採用人材不足というところもあり、高校生の新卒を求める企業が増えてきている。長期的な戦力を狙える人材としてはめちゃくちゃ魅力的。“金の卵”ですかね」(ジンジブ名古屋支店長・佐々木仁義さん)

 

愛知の高校新卒者の求人倍率

東海地方の一番人気の職種は

 まさに「金の卵」を求める様々な企業が、工夫を凝らして高校生にアピール。

 「さっき壁張り(体験)をしたが、なかなか面白くて。いろんな体験をいろいろな企業が今やっているので、この体験を今後に生かせたらなと思って」(男子高校生)

 東海地方でとくに人気が高い職種は…。

 「やはり東海地方に関しては1番は製造業のものづくり系。今の時代ネットの発達があり、IT系やプログラミングとか、パソコン系の仕事もニーズが高まっている」(ジンジブ名古屋支店長・佐々木さん)

 高校生の就職活動は、学校の求人票を見て企業を選ぶのが一般的。そして愛知県の場合、10月末までの選考に応募できるのは、1人1社までというルールがあります。

 「1人1社制」は、効率的に人材を確保できる企業側のメリットがある一方で、
仕事内容や職場環境とのミスマッチが起きやすいなどの問題点も指摘されていて、愛知県でも見直しを求める動きが。

 「慎重になると思います。1社受けて落ちたらどうしようという恐怖はあると思うので、(就職イベントを活用し)複数社の話を聞いていただきたい」(佐々木さん)

 

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