国内唯一「生きた恐竜」コモドオオトカゲがお披露目 名古屋・東山動植物園の飼育員が見てほしいポイント
2024年8月22日 19:14
名古屋市の東山動植物園で、23日からコモドオオトカゲの公開が始まります。国内で唯一の飼育として大注目ですが、飼育員が明かす「見てほしいポイント」とは――。
大勢の報道陣が向かった先にいたのは…世界最大のトカゲ「コモドオオトカゲ」。その名もタロウ。
タロウはシンガポール動物園生まれの13歳で、人間でいうと20代くらい。
タロウと一緒に暮らしていた別のオスが繁殖に入るために、タロウの引っ越しが必要となり、かねてコモドオオトカゲの飼育を目指していた東山動植物園にやってきました。
体長約2.7メートル、体重約50キロ。ゴツゴツとしたウロコに覆われた皮膚に、太くたくましい手足としっぽ。まさに「生きた恐竜」です。
鶏を食べるコモドオオトカゲ(提供:東山動植物園)
飼育は「猛獣と同じ」
「コモドオオトカゲは毒を持っているトカゲなので、猛獣と同じ扱いになります」(コモドオオトカゲ飼育担当・湯川正幸さん)
野生のコモドオオトカゲはインドネシアの少数の島に生息し、絶滅危惧種に指定される貴重な爬虫類。「コモドドラゴン」とも呼ばれています。
肉食で、成長すると大きさは最大で3メートル前後、体重は90~100キロほどになるといいます。
さらに強い毒を持っていて、ライオンやトラ、クマと同じくらい飼育には注意が必要な生き物です。
22日は、エサのネズミを食べる様子が披露されました。
ネズミだけではなく、もっと大きい鶏も丸のみです。
コモドオオトカゲの「タロウ」の顔
飼育員「顔が結構かわいい」
タロウが展示・飼育されるのは、北園の旧ゴリラ舎。これまでシャバーニなどが暮らしていた部屋を改装しました。
「きょうは結構落ち着いていて普段通り。シンガポールでは、やんちゃな性格と言われていたけれど、そこまでやんちゃというイメージはないです。結構頭のいい子だな、おとなしいかなと思います。来た時、植木鉢を何本か折られていますけど…」(湯川さん)
一般公開は23日からですが、なかには見られると思って訪れた人も…。
「コモドオオトカゲが見たかったが、明日からだっていうことで、迫力あるエサを食べるところなど見てみたい」(来園者)
「タロウで見てほしいのは、実際にどれだけ大きいのか見てもらうのもだが、顔が結構かわいいので、よっぽど怖くはないイメージかなと。日本ではうちだけになるので、タロウを好きになってもらいたい」(湯川さん)