自宅の敷地が沈み、コンクリートにひび JR東海が建物などへの影響を調査 リニア工事

2024年9月20日 19:44

リニア中央新幹線の工事が原因なのでしょうか。水位低下に加え、地盤沈下が確認された岐阜県瑞浪市。JR東海が建物などへの影響を調べています。

 瑞浪市大湫町の消防センターで20日あったのは、柱の傾きや壁のひび割れなどを調べる家屋調査です。

 大湫町では、リニアのトンネル工事が原因とみられる井戸水などの水位低下が今春発覚。JR東海は8月になって、地盤沈下も確認されたと発表しました。
 
 JR東海によりますと、消防センターに隣接する道路では、8月26日の調査で2.4cmの沈下が確認されていましたが、9月17日の再測定では、3.2cmまで広がっていたということです。

「お住まいの皆さんのご心配とご不安を取り除くために事前の調査をして、将来いつか変状とかが見られた場合に対応できるように」(JR東海岐阜西工事事務所 荒井潤担当課長)

 

瑞浪市大湫町に住む大内延男さん

自宅の敷地が沈み、コンクリートにひび

 18日、自宅の調査があった大内延男さん。

 今年7月ごろ、自宅の敷地が沈み、コンクリートにひびが入っていることに気付いたと言います。

「1番ひどいのは、ここ。18センチぐらい下に沈んでいる」(大内さん)
 
 ひび割れ、むき出しになったコンクリート。さらに、自宅の玄関はーー

「よっぽどゆっくりやらないと閉まらない。戻っちゃう。いくらゆっくりやっても」(大内さん)

 JR東海のこれまでの現地調査では、地盤沈下は一帯の12か所で確認されています。

 19日行われた住民説明会では、住民から「田んぼが傾斜により、水位が浅いところ、深いところができている」という話も出たということです。

 

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