トヨタの「モバイルトイレ」が愛知・豊田市の公用車に 普通免許で使える移動型トイレトレーラー

2024年10月1日 18:54

愛知県豊田市は、災害時の避難所などで活用しようと、普通免許で牽引できる移動型のトイレトレーラーを全国の自治体で初めて公用車として取り入れました。

豊田市役所で披露されたモバイルトイレ(豊田市役所提供)

 豊田市が避難者の健康と衛生環境の確保を目的に導入したのは、トヨタ自動車が開発した移動型バリアフリートイレトレーラー、「モバイルトイレ」です。

 長さ3メートル、幅が約1.9メートルで、普通免許で牽引ができます。

 室内は車いすが360度転回できるスペースがあるほか、ユニバーサルデザインの便座を採用しています。

 また、低床フロアを採用し、動線を電動車いすが通れる幅で緩やかなスロープとするなど、車いす利用者や介護者らが利用しやすい設計になっています。

 

モバイルトイレは車いすの人も使いやすい構造になっている(豊田市役所提供)

きっかけは能登半島地震

 能登半島地震で、職員が石川県へ派遣された際、現地で導入されていたトイレカーの衛生面や機動性の高さを確認し、導入に至りました。

 
 「モバイルトイレ」を公用車として導入するのは、全国の自治体で豊田市が初めてだということです。

 9月27日から導入され、10月1日は市役所でお披露目イベントが行われました。

 豊田市は今後、災害時に避難所などで活用するほか、他の自治体が「モバイルトイレ」を導入した際には相互に派遣できる体制の整備を検討していくということです。

 

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