150年の歴史閉じた小学校の体育館がBMX練習場に オリンピック目指す子どもたちが大技披露
2024年10月7日 17:21
今年3月に閉校した岐阜県大垣市の小学校が、自転車競技BMXの練習場に生まれ変わりました。オリンピック選手が誕生するかも知れません。
自転車に乗って大きなジャンプ台から空中に飛び出す大迫力のトリック。オリンピックの正式種目、BMXの屋内練習場が5日、大垣市にオープンしました。
「実はこの場所、閉校した小学校の体育館なんです。このように校歌も飾られています」(高根まどか記者)
今年3月、大垣市立時小学校は少子化などの影響で児童の数が減少し閉校。150年の歴史に幕を閉じました。
閉校式が行われた体育館。その場所が練習場に生まれ変わりました。
「150年続いた時小学校が終わってBMXパークになるのではなく、150年の歴史があり、151年目からはBMXパークになる。出身の人ならわかると思うが、時小学校の校章をそのまま残すことにした」(BMX選手 高木聖雄さん)
パークの代表・高木聖雄さんは、地元岐阜県出身のBMX選手。日本でこの競技を長くけん引してきましたが、東京オリンピックでは惜しくも補欠に回りました。
「本格的なコースがあれば、もっと強くなれる」という気持ちが、練習場を作る原動力だったといいます。
BMX練習場に生まれ変わった旧大垣市立時小学校の体育館
BMXの第一人者が尽力「オリンピアン出ればうれしい」
新しい練習場で走った感想はーー。
「全部がでかくて、オリンピックみたいな会場」(小学6年生)
「室内だと響きがすごいので、めっちゃ声援が耳に響いて、やるしかないという気持ちになります」(小学6年生)
「雨が降っていても、風が吹いていても問題なく練習できるので、毎日乗れる環境でいいなと」(高校2年生)
大きなジャンプを決めた小学3年生の将来の夢は?
「オリンピックに出ること」(小学3年生)
子どもたちが口にした「オリンピック」という言葉に高木さんはーー。
「地域の人がウェルカムなので、それが一番うれしい。もしここから日本代表やオリンピアンが出たら、めっちゃうれしいです」