暖房器具を使う前にしてほしい5つの点検 売れ筋の暖房家電は”省エネ”

2024年10月31日 16:50

31日朝の東海3県は冷え込みが強まり、各地で今季の最低気温を観測しました。寒い季節に欠かせない暖房器具ですが毎年、火災を含む多くの事故が起きています。「安全」に「お得」に使うのはどうすればいいのでしょうか。

 31日の東海地方は放射冷却で冷え込み、各地で今シーズン一番の寒さとなりました。

 最低気温は名古屋で13.2℃を観測したほか、岐阜県では郡上市八幡7.4℃、三重県では伊賀市上野で8.9℃を観測。いずれも今シーズンの最低気温を更新しました。

 これから迎える寒い季節。日々の暮らしに欠かせなくなるのが暖房器具です。

 どんなものが売れているのか、名古屋の家電量販店で話を聞いてみると――

 ここ数年、人気を集めているのがパネルヒーターや“着る毛布”など「パーソナル暖房」と呼ばれる商品です。
 
 特徴は部屋全体を暖めるのではなく、その部屋で過ごす人をピンポイントで暖めること。

 一体、なぜ人気なのでしょうか――

 「電気ストーブだとヒーター自体が温まってそこに紙などが入り、火事になるなどの危険性もあったが、パーソナル暖房はそういう危険性がないので、子ども部屋などに危険性が少ないものが選ばれる」(エディオン名古屋本店 尾関悠也さん)

 さらに、こんなメリットも――

 「エアコンは部屋全体を暖めるために電力を多く使うが、パーソナル暖房は自分だけなので、そのぶん省エネ性が高い。電気代がだんだん高騰していて、財布を圧迫しているのでできるだけ省エネ性が高く、電気代を抑えられる商品を選んでもらえれば」(尾関さん)

 

石油ストーブの点検

使用する前に5つの点検

 製品事故調査の専門機関、NITEによりますと2019年から5年間に通知のあった「主な暖房器具」の事故件数は582件でした。

 このうち、電気ストーブや石油ストーブの事故が8割以上を占めていることから使用する前に5つの点検を呼びかけています。 

 石油暖房器具の点検項目は、ほこりを取り除く。

 対震自動消火装置が正しく作動するかをチェックする。

 給油口のふたが閉まっているか、漏れがないかもチェックします。

 また、灯油は新しいものを使うこと。

 そして、本体の周辺にある壁や燃えやすい物との距離にも気をくばることが大事です。  

 

電気ストーブの点検

リコール対象品による事故が増えている

 電気ストーブは電源コードやプラグの変形・破損や、たこ足配線になってないかを確認。

 本体に熱による変色や変形がないかを点検し、周囲に燃えやすいものがないかも確かめます。

 本体の底にある、転倒時オフ機能が正常に作動するかどうかの確認も大切です。 

 また、リコール対象品による事故が増えていることから消費者庁やナイトのホームページなどで使用する製品の確認をしてほしいとしています。

 石油ストーブが異常燃焼をした場合は、消火器を使った初期消火を行うこと。

 ただし、炎が背丈を超えたり、天井に達したりした場合は消火しようとして逃げ遅れることが多くなっていることから避難行動をとり、119番通報することを呼びかけています。  

 

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