水道の水源から“PFAS” 除去施設を建設へ 4年前から目標値超える 岐阜・各務原市
2024年12月4日 19:29
岐阜県各務原市で、水道の水源からPFAS(有機フッ素化合物)が検出されている問題で、市はPFASを除去する新たな施設の建設を目指します。
各務原市の水道水の水源である三井水源地では、PFASのうち、発がん性が指摘されているPFOSとPFOAの値が4年前から国の暫定目標値を超えていました。
現在は応急対策として、水源地の水を活性炭でろ過することによって、目標値を下回る水道の供給を続けています。
4日の専門家会議で市は、イオン交換樹脂と呼ばれる物質を利用した新しいろ過施設を建設する方向性を決定しました。
現在の活性炭を使用するろ過方法より、交換の頻度が少なくて済むなどのメリットがあるということです。
新しい施設は来年度着工し、2026年度中の運用開始を目指すとしています。
「現状の処理レベルと比べて低い濃度になることが十分期待できる。市民の安心安全に一歩近づくことが期待できる」(各務原市水質改善対策委員会 松井佳彦 委員長)
また、市では将来的に三井水源地に代わる新たな水源地の開発を視野に、市内の候補地周辺の水質調査などを行うということです。