マッチングアプリで22歳女にだまされた40代の男性「恋愛を絡めてたちが悪い」心境を告白
2025年1月23日 17:13
マッチングアプリで知り合った複数の男性から合わせて845万円をだましとった女に検察は懲役4年を求刑しました。被害者の1人が裁判の傍聴を終えて心境を語りました。
被告に対し「まずは謝罪を」
被害者
「やり取りしている時は楽しかった。お金の話が出る前は」
詐欺の被害に遭った岐阜県に住む40代の男性です。
この男性らから現金をだましとったとして詐欺の罪に問われているのは、名古屋市中区の無職、加藤ありさ被告(22)です。
起訴状などによりますと加藤被告はマッチングアプリで知り合った複数の男性から恋愛感情を利用して、現金あわせて845万円をだまし取った罪に問われています。
これまでの裁判で加藤被告は起訴内容を認めています。
被害者
「相手をだまそうと近づいてくるので、それはちょっと違うんじゃないかと思う。恋愛や結婚を絡めてくるのでたちが悪い」
男性は加藤被告から「亡くなった母から引き継いだ借金がある」「借金の返済に50万円用意してほしい」などと言われ、現金50万円をだましとられました。
被害者
「僕に対して謝罪をしてくださいというのはすごく思う。まずはそこからだろというのはずっと思っている」
23日の裁判で検察側は「ホストクラブにのめりこみ、通うために詐欺を繰り返した犯行は短絡的かつ身勝手」などとして懲役4年を求刑しました。
一方、弁護側は「一部を除く被害者とは示談が成立している」などと執行猶予付きの判決を求めました。これまでの裁判をすべて傍聴してきた被害者の男性は・・。
被害者
「裁判が終わった後に法廷から出るときに加藤被告とすれ違った。僕が被害者というのは全く気付いていない感じだったので、やっぱり気づいていないんだ。何も感じないんだとすごく思った。自分のできることは全部やり切った感じがするのであとは裁判官の判決に従うだけかなと思う。まだ若いので、まじめに生きてほしいとは思う」
判決は2月6日に言い渡されます。