近くで火事起きていないのに愛知や岐阜の広範囲で「煙たい臭い」 原因は韓国の山火事の煙の可能性
2025年3月26日 15:53
26日朝、愛知県や岐阜県の人からSNSに「煙たい臭いがする」という投稿が相次ぎました。専門家によるとこの臭いは韓国で発生した山火事の煙の可能性があるということです。

SNS投稿
26日午前9時ごろから午前10時ごろにかけて、SNSではこんな投稿が相次ぎました。
「たき火みたいな煙たい臭い。名古屋が特にその臭いがするみたい」
「いま岐阜に来ているけどめちゃくちゃ煙たい」
「誰か原因を教えて」
こうした臭いに関する投稿は愛知県の東三河地方や岐阜県の飛騨地方からも相次ぎました。
黄砂にはニオイはないとされています。
気象予報士や専門家によると、愛知や岐阜で多くの人が感じた”たき火のような臭い”は、韓国南東部で同時多発している山火事の煙によるものの可能性が高いということです。
26日午前の衛星画像をみると、韓国の上空にかかっている雲のようなものが帯状に日本海を横断し、東海地方に流れ込んできています。
この雲のようなものは山火事の煙とみられます。
この影響からか、東海地方は、26日のPM2.5の値が、ほかの地方に比べて非常に高くなっています。
「ニオイの粒子はPM2.5と比べて小さく、PM2.5にくっついて数キロ程度は飛んだとしても、通常は拡散して無くなってしまう。しかし、今回はPM2.5の粒子の中に閉じ込められるようにしてニオイの粒子が運ばれてきた可能性がゼロとは言えない」(ニオイの専門家「臭気判定士」の松林宏治さん)