三重・津で開花発表 お花見シーズンが本格的になる中、交通渋滞の解消課題に
2025年3月28日 16:51
三重県津市でも開花が発表されるなど、各地で開花が進んでいます。お花見シーズンが本格的に始まる中、問題になっているのが花見客が増えることによる渋滞です。今年仕掛けた “一手”とは――
「ただいま気象台の標本木を確認して、6輪以上の開花を確認できましたので、開花とさせていただきます」(津地方気象台 柴山雄紀さん)
28日発表された、三重県津市の「開花」。
平年より1日早く、去年より2日早い開花となりました。
三重県大紀町では、樹齢約130年を超える高さ11mほどの「シダレザクラ」が現在見頃を迎えていました。
道路に覆いかぶさるように連なる様子は、まるで「桜のトンネル」です。
夜にはライトアップされ昼間とは違った風景に。
心躍る景色とは裏腹に開花にともない、各地で問題となっているのが「渋滞」です。

岡崎市観光推進課 徳原誉人さん
交通渋滞の解消が課題
去年約30万人が訪れた「岡崎の桜まつり」。
例年、国道1号など幹線道路で渋滞が発生し、その解消が課題となっていましたが――
「岡崎市では交通対策として、予約制駐車場とパーク&ライドの2つの取り組みを実施しています」(岡崎市観光推進課 徳原誉人さん)
岡崎市では渋滞対策として、おととしから会場周辺の公共駐車場を土日は予約制にしました。
去年は2カ所の駐車場が対象でしたが、今年はもう1カ所増やし、3カ所の予約制駐車場を用意。
利用は3時間制で「岡崎おでかけナビ」のホームページから予約専用サイトへ。

パーク&ライド(土日午前9時~午後5時)
パーク&ライドの推奨
そして、もう1つは「パーク&ライド」の推奨。
今年は市役所の駐車場を利用するルートなど、3つのルートが設定されています。
この渋滞対策を行った結果、幹線道路の渋滞区間の短縮や駐車場周辺の道路で混雑が緩和。
公共交通機関の利用者数の増加などの効果があったということです。
「駐車場を探して待つ待機車両が一番の渋滞の原因だったので、事前に予約制だということを周知し、満車の駐車場に向かう人が多少は減っているのではないかと実感しています。パーク&ライドを利用していただいた分、会場周辺に入る車を減らせていると」(徳原さん)