注目の新星バドミントン平本梨々菜(18) 「岐阜から世界へ」夢はロス五輪“金” 娘支える両親の想い
2025年4月3日 18:08
この春から社会人として歩み始める、岐阜県池田町出身のアスリート。成長の裏には人生の分岐点で両親が下した大きな決断がありました。
「もう高校生ではないので、自己管理を頑張ってやっていきたい」(平本梨々菜 選手)
4月1日。社会人の仲間入りを果たした18歳。
その正体は、岐阜市で活動するプロバドミントンチーム岐阜Bluvicの平本梨々菜選手です。
武器は、身長172cmから繰り出す、スマッシュ。
「気持ち面ので引くことがなく、どんな相手でもどんどん向かっていくことが自分のプレーの特長だと思います」(平本選手)
去年10月には、その類まれな才能を生かしダブルスで世界ジュニア選手権を制覇。世界の頂点に立ちました。
(左)平本梨々菜 選手 第一線で活躍する福島由紀選手は今でも憧れの存在
所属チームには憧れの選手も
高校を卒業後、岐阜でのプレーを選んだ理由。
「オリンピックで金メダルを取ることが目標。自分もこのチームに入ったら絶対強くなれるだろうと思った」(平本選手)
所属する岐阜Bluvicにはオリンピック出場に精通するコーチや選手が多数、在籍。
中でも小学生の頃にサインをもらったという福島由紀選手。
東京オリンピックにも出場し30歳を過ぎてもなお、第一線で活躍を続ける先輩は今でも憧れの存在です。
「いま同じチームで練習しているのは、すごいなと思う。大切なことを自分に教えてくれたり身近にそういう人がいることは良いこと」(平本選手)
「世界ジュニアも優勝して実績もすごくある選手なので、どんどん力をつけて強くなっていってほしいし、期待している」(福島由紀 選手)
平本選手は両親と姉の4人家族
「岐阜の方に恩返しがしたい」
そして、もうひとつの理由が…。
「地元の方にたくさん支えられていると感じるところがあって、岐阜の方に恩返しがしたい」(平本選手)
平本選手が生まれ育ったのは、岐阜県池田町。両親と姉の4人家族です。
「女3男1やもんな」(母・まきさん)
「3対1で、基本的にいじられますし、なんなら殴られます」(父・智明さん)
5歳の時にバドミントンを始めると徐々に頭角を現し小学生の頃には日本代表に選出されるほどに。
すると、未来あるアスリートがゆえに普通の親子では味わえない経験をすることとなります。
「小学校4年生の頃からジュニアのナショナルチームに入らせてもらって、全国の子と切磋琢磨していく中で、中学校に上がるタイミングで岐阜県でやり続けていく方がいいのか、それとも強豪校へ出た方がいいのか」(父・智明さん)
中高一貫の強豪校、青森山田へ
母の言葉「自分にとって苦しい道の方が自分のためになるよ」
岐阜に残るか、中高一貫の強豪校への進学か―。
選んだのは、青森の中学校への進学でした。
「正直すごくさみしかったし小学校のランドセル背負っていた時からいきなり県外へ1人で出るとは考えられなかった。青森に行って入学式を終えて帰って来る飛行機の中で『あぁ置いてきた』『しばらく会えない』って…」(父・智明さん)
「ずっと泣いてたよね」(母・まきさん)
「寂しくて、寂しくて、飛行機の中で号泣して(家に)帰ってきて横見たら(妻が)ガーガー寝ている」(父・智明さん)
一方、日頃から練習の送り迎えなどをしていた母・まきさんは娘の背中を強く押しました。
「私は自分で決めたことだから悔しいことや理不尽なこともあるだろうけど、絶対に投げ出すのはよくない、人生の分岐点に立った時に『自分にとって苦しい道の方が自分のためになるよ』というのはずっと言ってきた」(母・まきさん)
「青森山田中学に行くと決断をしたのは自分自身だけど、親が反対したら行くことはできなかったから、後押ししてくれて自分も助かりましたし、その後も6年間毎日サポートしてくれて感謝しています」(平本選手)
「本当に感謝しとる?笑」(父・智明さん)
「うん」(平本選手)
地元・岐阜で社会人アスリートとして新たなステージへ 平本梨々菜選手
地元・岐阜で社会人アスリートとしてスタート
2月。内定選手として参加したチームのファン感謝祭。
「小学校の頃から知っている人たちも来ていて、話をしているとやっぱり岐阜はいいなぁって思います」(平本選手)
新たなステージでの活躍を両親も楽しみにしています。
「やっぱり地元で頑張ってくれるのが一番なので(帰ってきてくれて)正直うれしい思いはある。地元の方の声援を受けて、コートで自分が成績を出して、地元の人に恩返しをできるというのが一番」(父・智明さん)
「岐阜の関係者の方が娘の青森での試合結果や日本代表の試合結果を見てくださっていた。その方たちの応援とかも含めて岐阜に帰ってきてよかったな」(母・まきさん)
地元・岐阜で社会人アスリートとしてのスタートを切った平本選手。
「自分も岐阜や池田町の方々にすごく支えられているっていうのは、青森にいても感じていたのでママとかパパもそうですけど、いろんな方から愛されているというのが伝わるので自分もそれに応えていけるように頑張りたい」(平本選手)
「父と母な」(父・智明さん)
「ママとパパじゃないよ。もうママとパパはダメやろ社会人になるなら!」(母・まきさん)
「父…、母…」(平本選手)