中村倫也 さん （主演 神主 役）
プロフィール
1986年生まれ、東京都出身。2005年に映画『七人の弔』でデビュー。
以降、多くの舞台や映像作品で活躍する。近年の出演作に、TV『REPLAY＆DESTROY』(TBS系)、『ちゃんぽん食べたか』NHK（5月30日～）映画『王妃の館』(4月25日公開)『やるっきゃ騎士』主演(5月23日公開)『ピースオブケイク』(秋公開)など。2014年に舞台『ヒストリーボーイズ』で初主演。読売演劇大賞優秀男優賞を受賞する。
オフィシャルＨＰ http://www.topcoat.co.jp/artist/nakamura-tomoya/
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Q.百人一首にまつわる思い出を教えてください。
親が買ってきたのか、人から貰ったのか定かではないが、実家のリビングに百人一首の札が置いてあった時期がある。
恐らく、僕が小学校低学年くらいの時だったと思う。もちろんまだ歌の意味なんかわからない。
愛だ恋だ以前に、漢字も読めないほど小さい頃だったから。となると、遊び方はひとつ、「坊主めくり」だ。
今となっては、坊さんのことを「ブタ」と呼んだり、「蝉丸」だけ異常に嫌ったりと、なかなか失礼な遊びだなと感じるが、子供が気軽に百人一首に触れられる、良い機会だったと思う。
そんな人間がそのまま大きくなってしまったものだから、この作品に出会うまで、僕は歌の一つも知らなかった。現代で言うところの「歌の傑作選」。
神主という役を通して、そのうちの幾つかを、皆さんにご紹介します。是非、ご覧ください。
最後に一言。
「蝉丸、今までゴメン。」
Q.百人一首の歌について・・・
永らへば またこの頃や しのばれむ
憂しと見し世ぞ 今は恋しき
藤原清輔朝臣（84番）
訳：歳をとれば、今を懐かしいと感じられるのだろうか。
辛く、苦しかったあの日々も、今となっては恋しい思い出なのだから。
苦しみの中に希望を見出している歌だと思います。
作者は、どうにもならない憂鬱な今を詠んでいるのかもしれませんが、僕には「どんな失敗や挫折も、いつか訪れる成功への過程だ。」と、前向きな歌と受け取れます。
恋も仕事も、上手くいこうがいくまいが、一つ一つの瞬間が、人生を豊かにする貴重な経験だと思います。
良い時も悪い時も、力強く前に足を運び続けたいですね。
趣里 さん （第一首ヒロイン 風子 役）
プロフィール
1990年生まれ、東京都出身。2011年デビュー。
最近の出演作品：映画『水の声を聞く』『おとぎ話みたい』主演など
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Q.百人一首にまつわる思い出を教えてください。
小学生の時、百人一首のテストがあって、意味も考えずに暗記していたので物凄く苦戦した思い出がありますが、百人一首大会だけは張り切って参加していました(笑)
年を重ねるごとに感じることが多くなって、大江千里の「月見れば～」の歌が心の奥をきゅっとつかまれる感覚がしてとても好きです。
Q.今回選ばれた三首の歌について・・・
古語で読むと奥床しい日本の女性像が浮かび別世界のように感じてしまいますが、どの歌も意味を理解すると現代の女の子と同じ恋の悩み苦しみが浮かび上がり、そうそう！！と共感します(笑) 特に第三首の、いっそ恋から逃げてしまいたいというのは、女の子が陥る普遍的な感情なのではないかなぁと思います！こうして考えると百人一首が身近で、恋愛をした時に持つ苦しい感情を美しい言葉で表現していて日本語の深さも感じることができました。
古泉葵 さん （第二首ヒロイン 玲奈 役）
プロフィール
1997年9月2日生まれ、東京都出身。
2012年にドラマ『リセット』でデビュー
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Q.百人一首にまつわる思い出を教えてください。
百人一首は小学生の国語の授業で勉強しました。授業で百人一首大会があり、私は学校行事が大好きということもあって本を買いました。
家族を巻き込んで練習し札を覚えましたが、記憶力以前に瞬発力がなくて全然勝てなかったという苦い思い出があります。(笑)
Q.今回選ばれた三首の歌について・・・
今回の玲奈のように、直感では恋愛にならなくても、突然自分の気持ちに気づくことってあると思います。相手のことを気にしていないから素の自分が出せていて、私はこの恋愛の始まり方はすごく憧れます。お互い気をつかわず付き合える理想のカップルなんだから、玲奈はもっと素直になれば良いのになあ～と思います。
関めぐみ さん （第三首ヒロイン 香織 役）
プロフィール
1985年生まれ。2005年に映画『恋は五・七・五！』で主演デビュー。
最近の出演作：映画『迷宮カフェ』主演など
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Q.百人一首にまつわる思い出を教えてください。
小さい頃、お正月になると親戚家族が集まり、百人一首を祖母が詠み、カルタと坊主めくりという遊びをしていました。姫の着物の鮮やかさと模様の繊細さを今でもはっきり覚えています。学校で一首ずつ意味を習った時に祖母が大事にしていた日本語の美しさを知りました。
Q.今回選ばれた三首の歌について・・・
第一首が印象的でした。過去を振り返ることも、未来を創造することも、今の感情をしっかり感じ取る瞬間があってこそなんだなと思います。自分だけじゃなく誰かを想い、その想いを伝えたいほど優しい気持ちになれた時、前を向いていられるんじゃないかなと笑顔になった一首でした。