白川郷は”人の背丈”ほど雪積もる 東海3県の平野部でも雪に警戒「不要不急の外出を避けて」

2025年1月9日 16:34
今季一番の寒気により、東海3県の平野部でも雪への警戒が必要です。
 今シーズン最強の寒気が到来。

 観光客で賑わう世界遺産、岐阜県の白川郷では人の背丈ほど積もった雪。

 断続的に雪が降る中、観光客も肩をこわばらせながら写真を撮影しています。

「すごいですね、思った以上に。すごい雪。神戸はこんな雪はないので」(神戸からの観光客)
「びっくりしました、すごい雪。早く帰りたい、通行止めになったらやばい」(台湾からのツアーガイド)

 降り続く雪に、地元の人たちは、雪かき作業に追われています。

「異常ですね、12月からたくさん降って観光のお客さんには喜んでもらってるけど住んでいる方は大変です。もうへとへとです」(地元の人)

 この雪で、交通機関にも影響が出ています。

 JR高山線では、雪による倒木により下呂駅から飛騨金山駅の間で、9日未明から運転を見合わせ、正午ごろ運転を再開しました。

 しかし、再び別の場所で倒木が発見され、午後2時半ごろまで運転を見合わせました。
 

事故があった現場の坂(岐阜県下呂市)

雪による死亡事故も発生
 岐阜県下呂市では、8日夜、雪が積もった坂道で、停止した車を後ろから押していたとみられる73歳の男性が、バックしてきた車の下敷きになり、死亡しました。

「事故があった現場の坂を歩いてみると、雪が降っている影響もあり、慎重に踏ん張りながら歩かないとすべり落ちそうな坂になっています」(記者)

 警察によりますと、乗用車を運転していた40代の男性から「坂道を上れず、歩行者に後ろから押してもらっていたら滑り落ちた」と警察に通報があったということです。

 この事故で、近くに住むアルバイト橋本鉱一さん(73)が乗用車の下敷きになり、搬送先の病院で死亡が確認されました。

 現場の道路は急な坂で、近くの住民によると当時10センチほどの雪が積もっていたということです。

「日当たりが悪くてなかなか雪が溶けない坂なので、スリップして車が動けなくなることはよくある」(近所の住民)
 

大雪に関する説明会(岐阜県庁)

「不要不急の外出を避けて」
 今後も大雪が予想されている岐阜県では、警戒感も高まっています。

「不要不急の外出を避けるとともに懐中電灯や携帯ラジオ、飲料・食料などの準備をお願いします。できる限り車の運転を避け、やむを得ず運転する場合は気象情報や道路情報を確認し必ずスタッドレスタイヤやチェーンを装着してください」(岐阜県災害対策本部 防災課長)
 

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