憧れだった大舞台へ…GPファイナル初出場・吉田陽菜「トリプルアクセルを成功させたい気持ちは大きい」

2023年12月7日 17:06
フィギュアスケート・グランプリシリーズの上位6人のみが進出できるグランプリファイナルに今年は男女ともに3人の日本人選手が出場します。その中で初出場となる吉田陽菜選手のファイナルにかける特別な思いとは。

吉田陽菜選手

 今シーズン、グランプリシリーズにデビューした18歳、名古屋市出身の吉田陽菜選手。

 参戦1年目ながら中国大会を制し、世界でたった6人しか進出できないグランプリファイナルに駒を進めました。

「(GPファイナルは)憧れの舞台だったので本当にすごくうれしかった」(木下アカデミー/名古屋市出身 吉田陽菜選手)
 

2017年取材

世界のトップスケーターの滑りを目に焼き付ける
 2017年に名古屋で開かれたグランプリファイナル、当時小学6年の吉田選手はリンクにいました。

 観客から投げ込まれる花束をせわしなく拾う傍ら、間近で世界のトップスケーターの滑りを目に焼き付けていました。

「将来はどんなフィギュアスケーターになりたいですか?」(島津咲苗アナウンサー)
「将来はGPファイナルの舞台に立って上位を目指したい」(吉田選手※2017年取材)

 名古屋で生まれ育った天真爛漫な少女が一躍脚光を浴びたのはフラワーガールを務めた2018年のことでした。

 トリプルアクセルを12歳にして成功し、今後の活躍が期待されました。
 

2019年取材

「努力が実ると信じどの試合でも挑戦」
 ところが、直後に腰を骨折し4カ月もの間リンクにすら立てず、復帰後はなかなか試合で大技を決められませんでした。

 それでも常に挑戦し続け武器にしていった吉田選手を突き動かしていたのは、名古屋の大先輩、浅田真央さんの生きざまでした。

「(現役)最後までトリプルアクセルに挑戦していて勇気をもらったし、自分も努力が実ると信じてどの試合でも挑戦している」(吉田選手)

 挑み続けるメンタルこそが今回のファイナル進出につながったと語るのは、吉田選手を幼いころから知る「ドデスカ!+」のコメンテーター村上佳菜子さんです。

「試合で結果が出せない時って本当に心が折れそうになるというか心が折れている。でも逃げ出さずにトリプルアクセルを抜かなかった強い心が生きている」(2010年GPファイナル銅 村上佳菜子さん)
 

GPファイナル進出を決めた時の吉田選手

思い焦がれたグランプリファイナルの舞台へ
 6日の公式練習で本番のリンクでもトリプルアクセルをしっかり着氷。

 いよいよ思い焦がれたグランプリファイナルで、努力の成果を見せる時がやってきました。

「大舞台でトリプルアクセルを成功させたいという気持ちは大きいので、GPファイナルでショートとフリーそろえられるように頑張りたい」(吉田選手)

(12月7日15:40~放送メ~テレ『ドデスカ!+』より)
 

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