パリ五輪金メダル候補!17歳のスケートボーダ―織田夢海 “大技”を武器に世界選手権、初優勝へ

2024年1月12日 14:08
今年行われるパリオリンピックの金メダル候補。名古屋市出身の17歳、女子スケートボーダーの織田夢海選手にカメラが迫りました。

織田夢海選手(17歳)

 3年前、東京オリンピックでメダルラッシュの快進撃をみせたスケートボード日本代表。

 華やかな舞台のウラで、複雑な心境で見つめていた選手がいました。

 「その時はすごく悔しかった。悔しいしか出てこなかった」(織田夢海選手)

 名古屋市出身・織田夢海選手、17歳。
 
 東京オリンピックの直前、あと一歩のところで代表を逃しました。

 それでもその悔しさをバネに、今年行われるパリオリンピックへ気持ちを切り替え、世界の舞台で成長。現在、世界ランキング3位です。

 夢舞台へと近づきつつあります。
 

当時小学6年の織田夢海選手(2019年)

小学生からトップスケーター
 織田選手がスケートボードを始めたのは7歳。

 スピード感、そして技を成功させる楽しさでどんどんとのめりこんでいき、幼いころから、その実力に注目が集まっていました。

 2019年には『ドデスカ!』でも当時小学6年生の織田選手を取材。
 
 Q.得意な教科はある
「理科です。苦手なのは算数」(当時小学6年 織田夢海選手)
 

得意技について語る織田夢海選手

5年前から変わらない得意技
 5年前の当時から変わらず、彼女が得意としている技があります。

 「キックフリップという技です」(織田夢海選手)

 板を空中で1回転させる「キックフリップ」。

 「キックフリップを最初に覚えたかったので、ずっと練習していたら、成功率も高くなって、色々な場所でできるようになったので、キックフリップをしてレールに入ると得点も高くなる」(織田夢海選手) 

 そのキックフリップを使った世界の女子選手でただ一人、織田選手しか公式大会で成功させていない技があります。

 キックフリップから板の後輪の軸をレールの上で滑らせる大技「キックフリップフィーブルグラインド」。

 「東京オリンピックの1年前から練習していて、ずっと練習していたけど、大会で全然出すことができなくて、もっと完成度や成功率を上げて、今は自分にしかできない技だと思っています」(織田夢海選手)
 

得意のキックフリップ

「全部乗ることだけを考えて、優勝したい」
 先月、日本で初開催となったスケートボード世界選手権。

 パリオリンピック予選も兼ねており、史上最年少金メダリスト・西谷椛選手をはじめ世界のトップスケーターが集いました。

 この大会で上位に食い込めば、パリがぐっと近づきます。

 「全部乗ることだけを考えて、優勝したいです」(織田夢海選手)

 織田選手が出場するストリートは、街中にあるような階段や手すりなどを利用し、45秒間自由に滑るランと、難度の高い技を5本すべり、上位2本の得点が採用されるベストトリックの合計点で競います。

 準決勝、ベストトリックでは、得意のキックフリップを絡めた大技も繰り出し、全体2位で決勝進出を決めます。
 

2024年オリンピックイヤーの抱負は「優勝」

「“攻めた自分”を見せたかったので、自信はあった」
 迎えた決勝。ラン1本目。

 45秒間ノーミスで滑り切り得点を稼いでおきたいところ、しかし2つのミスが重なり、得点を伸ばせません。

 もう失敗は許されないラスト2本目のランでは、プレッシャーをはねのけノーミスで滑り切る「フルメイク」に成功。暫定トップに立ちます。
 
 そしてベストトリック。まずは1本目。

 「バックサイドオーバーKグラインド」を見事に決めてきました。

 2本目狙うは、あの「大技」。果敢なチャレンジも2連続で失敗。

 「今回は“攻めた自分”を見せたかったので、自信はあったので」(織田夢海選手)

 4本目で大技「キックフリップフィーブルグラインド」を見事に成功させました。

 自身最高の技で世界選手権、初優勝をつかみとりました。

 2024年オリンピックイヤーの抱負は――

 「優勝です。一番はパリオリンピックで優勝したいので、たくさん結果を残してパリ五輪に出場して、金メダルをとれるように頑張りたいです」(織田夢海選手)

 (1月11日 15:40~放送 メ~テレ『ドデスカ!+』じもスポ!コーナーより)
 

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