件数が過去最多の落とし物、チャットや生成AI活用で探しやすく 名鉄が新システム導入
2024年5月16日 19:53
全国に警察に届けられた落とし物の数が、過去最多になっています。増えているという落とし物を持ち主の元へいち早く返すため、最新技術も導入されています。
約144万6000件。この数字は、愛知県内で去年1年間に拾われた落とし物の届け出件数です。
「去年と比べると増えている。件数的にも点数的にも増えている」(愛知・中村警察署会計課 高瀬雅文課長)
2020年ごろに一度、落とし物の数は減ったものの、ここ3年は増加していて、去年は過去最多を更新しました。
Q:なぜ落としものは増えている?
「コロナが収束した関係で、外出することが大きな要因ではないか。一番多いのは生活用品類。帽子とかが中村署管内では多い」(高瀬課長)
多くの人が行き交う名古屋駅も管轄している中村署には、今年3月までの1年間で、駅での忘れ物を中心に約17万件の落とし物が届いたそうです。
ただ、持ち主に返されたのは1万3000件ほどで、全体の約8%にとどまっているといいます。
「去年と比べると増えている。件数的にも点数的にも増えている」(愛知・中村警察署会計課 高瀬雅文課長)
2020年ごろに一度、落とし物の数は減ったものの、ここ3年は増加していて、去年は過去最多を更新しました。
Q:なぜ落としものは増えている?
「コロナが収束した関係で、外出することが大きな要因ではないか。一番多いのは生活用品類。帽子とかが中村署管内では多い」(高瀬課長)
多くの人が行き交う名古屋駅も管轄している中村署には、今年3月までの1年間で、駅での忘れ物を中心に約17万件の落とし物が届いたそうです。
ただ、持ち主に返されたのは1万3000件ほどで、全体の約8%にとどまっているといいます。
落とし物をデータベース化
落とし物を返す新たなシステム
ついつい落としてしまう場所といえば、列車内や駅などです。そこで名古屋鉄道は、少しでも早く落とし物を返す新たなシステムを導入しました。
名古屋鉄道は今年1月、愛知県東海市の太田川駅近くに「忘れ物取扱所」を開設。沿線の落とし物を一括で管理しています。
年間で15万件を超える落とし物を預かるという名古屋鉄道。もともと複数の場所で保管・管理していましたが、1カ所に集約することで、持ち主の利便性も高まったといいます。
「お客様からもわかりやすいし、取りに来るには県の真ん中付近ということで、より便利になったかと思います」(名古屋鉄道管理部資材課 中嶌英昭さん)
名古屋鉄道は今年1月、愛知県東海市の太田川駅近くに「忘れ物取扱所」を開設。沿線の落とし物を一括で管理しています。
年間で15万件を超える落とし物を預かるという名古屋鉄道。もともと複数の場所で保管・管理していましたが、1カ所に集約することで、持ち主の利便性も高まったといいます。
「お客様からもわかりやすいし、取りに来るには県の真ん中付近ということで、より便利になったかと思います」(名古屋鉄道管理部資材課 中嶌英昭さん)
名鉄チャットポットサービス
「チャットみたいにやり取り」
取扱所を訪ねてきた女性は、娘が落とした買ったばかりの傘が、無事に見つかったそうです。
「チャットみたいな感じで娘がやり取りをして、『該当するものがあります』と返事が来たので、電話をかけることが娘は苦手なので、問い合わせがチャットやメールでやってもらえると助かったと思う」(受け取りに来た人)
去年7月から名鉄が提供している、チャットによる検索サービス。
ホームページからアクセスして、落とした場所や物、色など質問に答えることで、落とし物が保管されているかどうかがすぐにわかります。
「チャットみたいな感じで娘がやり取りをして、『該当するものがあります』と返事が来たので、電話をかけることが娘は苦手なので、問い合わせがチャットやメールでやってもらえると助かったと思う」(受け取りに来た人)
去年7月から名鉄が提供している、チャットによる検索サービス。
ホームページからアクセスして、落とした場所や物、色など質問に答えることで、落とし物が保管されているかどうかがすぐにわかります。
名鉄が導入した、落とし物を探すシステム
チャットGPTも活用
さらに、大量の落とし物を効率よくデータベース化できるように、先月から始めた取り組みがあります。
「チャットGPT」を利用したシステムで落とし物を撮影すると──
「これまでは係員が品物を見ながら、手動でプルダウンをしながら、ぬいぐるみとか色や模様を選択していましたが、生成AIで得たデータが自動的に入力されるようになった」(名古屋鉄道デジタル推進部 圓山洋平さん)
落とし物の情報を一つひとつ手入力する手間が省け、データベースへの反映のスピードもアップ。落とし物を探す持ち主とのマッチングも、より早くできるようになるといいます。
「生成AIを使った機能では登録情報の精度が向上すると思うので、問い合わせに対する精度も上がってくると考えています。より、落とし物も返ってくるようになると考えています」(圓山さん)
「チャットGPT」を利用したシステムで落とし物を撮影すると──
「これまでは係員が品物を見ながら、手動でプルダウンをしながら、ぬいぐるみとか色や模様を選択していましたが、生成AIで得たデータが自動的に入力されるようになった」(名古屋鉄道デジタル推進部 圓山洋平さん)
落とし物の情報を一つひとつ手入力する手間が省け、データベースへの反映のスピードもアップ。落とし物を探す持ち主とのマッチングも、より早くできるようになるといいます。
「生成AIを使った機能では登録情報の精度が向上すると思うので、問い合わせに対する精度も上がってくると考えています。より、落とし物も返ってくるようになると考えています」(圓山さん)
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