【台風10号】記録的な大雨 8月の観測史上1位を更新 ホテルに避難のための予約も 三重・津市

2024年8月29日 16:46
台風10号が九州に上陸。気象庁は、29日夜から30日午前中にかけて、東海地方でも線状降水帯が発生する恐れがあると発表しました。
 台風10号の東海地方接近の可能性を受けて、名古屋地方気象台などが会見を開きました。

 「東海地方には、9月1日から2日ごろに接近する可能性があります。これまで降った大雨があるので、地盤が緩んでいるところがある。少しの雨でも土砂災害の危険性が高まる恐れがあります」(名古屋地方気象台 吉村香さん)

 会見では、土砂災害や浸水被害の可能性もあるとして、避難経路の事前の確認や、自治体の避難情報に注意して早めの行動をとるよう呼びかけました。
 

三重・津市 29日午後1時半ごろ

6時間雨量“8月観測史上1位”を更新した三重・津市
 九州に上陸した台風10号。影響は、東海地方にも――

 松阪市の病院では、雨の影響で、駐車場の一部が冠水。車は水しぶきをあげて走行しています。  

 また午後には――
 
 「午後1時すぎの松阪市内では、道路に水があふれています」(記者)

 道路が冠水。ヘッドライトを付け、ゆっくり走行する車も――

 市内を流れる愛宕川は一時、氾濫危険水域を超えました。

 尾鷲市では、大雨のため国道の一部区間が通行止めに。

 大雨に備えて、土のうを準備している店もありました。

 また、津市では記録的な大雨に。

 津市では、午後1時50分までの6時間の雨量が219.5ミリとなり、8月の観測史上1位を更新しました。
 

増水した天神川

東海地方に29日夜から30日の午前にかけて、線状降水帯予測を発表
 津市を流れる天神川は増水し、橋の上にも水が流れ、通行止めに。

 近所の人は――

 「離れの玄関のところをビニールで囲っている。怖いですね。避難所は小学校だが、道路が水につかって行くのが大変」(住民)

 津市内のホテルでは、周辺住民らから避難のための予約があったといいます。

 「川の近くに住んでいる人などが怖いのでと予約が入った。把握しているだけで10組くらいの方がいる。備えは大丈夫です。停電になった時も自家発電が一応発動しますので」(東横イン津駅西口 フロントスタッフ)

 また、ホテルでは、水やカップ麺などの食料を備えとして用意しているということです。

 名古屋地方気象台は、東海地方に29日夜から30日の午前にかけて、線状降水帯予測を発表していて、大雨災害発生の危険度が急激に高まる可能性があり警戒が必要です。
 

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