天気痛の専門医が「残暑バテ」予防法を伝授 使うものはどの家庭にもある「タオル」ひとつ

2024年9月13日 09:54
暑い時期に体がだるく食欲がなくなるなどの症状を「夏バテ」といいますが、夏の終わりから秋にかけて、まさしく今、バテる「残暑バテ」というものがありました。

「残暑バテ」の様子

 9月も中旬だというのに、今日から1週間の名古屋の予想最高気温は34度の日が5日間、35度以上の猛暑日も予想されています。

 今年は例年にも増して残暑が厳しい状況です。

 そんな残暑に関して、今、こんなワードが話題となっています。それは「残暑バテ」。

 夏バテはもちろん、最近では「春バテ」「秋バテ」「冬バテ」といった季節ごとにバテてしまう人がいることが知られていますが、残暑バテとはどういったものなのか?

 天気痛の専門医、愛知医科大学の佐藤純客員教授に聞きました。

 「残暑バテとは、読んで字のごとく残暑の時期に体が疲れてしまっている状態のこと。10月ぐらいまで暑さが長引いた時に、それまでの暑さで体が非常に疲れていることで、追い打ちをかけるようになっていく」(愛知医科大学・佐藤客員教授)
 

「残暑バテ」のイメージ

残暑バテ予防に「タオル」
 私たちの体は 夏の間、外のうだるような暑さと、エアコンのきいた涼しい場所を、一日何度も行き来することで自律神経が乱れて、その疲れが今、溜まっている状態。

 残暑バテとは夏の終わりから10月にかけその自律神経の疲れが積み重なり、体調不良を起こすこと。

 主な症状は疲労感、立ち眩み、頭痛 胃腸の調子が悪くなる、などが挙げられます。

 今年は各地で連続猛暑日が過去最多を記録するなど、例年より暑かったため、残暑バテになる人が今後、増えるといいます。

 そんな残暑バテ、誰もが持っている、「ある物」を使うことで予防効果が期待できる言うのです。

 「私がおすすめするのは、タオルを使った体操です」(愛知医科大学・佐藤客員教授)

 タオルを使って体操をすることで残暑バテの予防ができるといいます。

 「通常のタオルでいいです。約3分の1にタオルをたたみます。これを首にかけてタオルの端を両手で持ち引っ張ります」(佐藤客員教授)

 

タオルを使った体操

原因は「首と頭蓋骨の接点」の硬さ
 次にタオルと頭を45度上に傾け、首がタオルに寄りかかるようにします。

 この状態でゆっくり呼吸。次に、呼吸をしながら頭を上下に5回、首の後ろが伸び縮みするイメージで動かします。

 「首には、重要な自律神経があったり脳へ行くために血液が流れているので重要。もう一つは首と頭蓋骨の接点のところ、ここが皆さん硬くなっていて、残暑バテの原因になっている」(佐藤客員教授)

 そこで、別のタオル体操をします。先ほど同様 タオルを首にかけ引っ張った状態にします。

 次に右手は上へ、左手は下にタオルを引っ張ります。その時、タオルは耳の下を持ち上げるイメージで上に引っ張ります。

 上げたタオルを見上げ首と頭蓋骨の間を伸ばすイメージで、ゆっくり呼吸しながら、これを右左行います。

 「元々めまいが強い方がやるとかえってめまいが強くなることもあるので、その場合は回数を減らることが必要。ぜひ日頃からやってほしい」(佐藤客員教授)
 

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