運動会を分散開催 保育園が「暑さ」で緊急会議 長引く残暑 

2024年9月18日 13:06
観測史上最も遅い「猛暑日」を17日も各地で記録した東海地方。長引く暑さに秋の子どもたちのイベント「運動会」をどう運営するか、学校や園は対応を迫られています。
 17日の最高気温は名古屋で34.9度となりました。

 また、愛知県豊田市と岐阜県大垣市、多治見市では最高気温が35度を超え、それぞれ最も遅い「猛暑日」の記録を更新しました。
 

通学路に設置された“給水所”

下校時間に合わせ通学路に“給水所”を設置
 愛知県幸田町の通学路では長引く残暑による熱中症から子どもたちを守る取り組みが―。

 自動車部品の製造会社の前に設置された「ウォーターサーバー」。

 学校からの依頼で5年前から暑い時期に子どもたちの下校時間に合わせて準備しています。

「例年よりも暑いので、たくさん飲んでくれている気がします。水筒どう?て聞くと、『空っぽだよ』という子が結構多いので。今年はやりがいがありますね。例年以上に」(鈴木化学工業所 小幡和史 社長)

 「少しでも冷たい水を飲んでほしい」と、こんな対応も―。

「事前にタンクを冷蔵庫で冷やしてから、ギンギンに冷やしといたやつを小学生が来る時にセットして、みなさんが飲む量ぐらいはもうずっと冷えたままという状態で提供しています」(小幡和史 社長)

Q.帰宅の途中で水飲めるのどう?
「幸せです」(子ども)
「おいしいです」(子ども)

 ウォーターサーバーの設置は9月までの予定ですが、暑さが続けば延長する可能性もあるそうです。

「帰りのオアシスとして、ここで少し元気になってもらって残りの1キロとか1キロ半のところを無事に歩いて帰ってもらいたいなと思う」(小幡和史 社長)
 

運動会に向けた、かけっこの練習

残暑厳しく運動会にも影響
 名古屋市にある「中村保育園」。長引く暑さが職員の頭を悩ませています。

 それは運動会です。保育園や幼稚園は秋が運動会のシーズン。

 17日も園庭では子どもたちが運動会に向けて、かけっこや出し物の練習をしていました。

 中村保育園では去年まで毎年、9月中旬に運動会を開催してきましたが―。

「去年、熱中症になる子が子どもも職員も多くて、本当に大変な思いをした。30~40年の保育経験の中で(去年は)初めての本当に暑い運動会でした」(中村保育園 宇都宮美智子 園長)
 

中村保育園 宇都宮美智子 園長

運動会の「分散開催」を決める
 保育園では去年の暑さを踏まえ、今年の運動会は開催日を2週間後ろ倒しにすることに決めていました。しかし…

「普通ならこの時期から少し涼しくなるかなと思うが、全く変わらなく、まだまだ暑い日が続いているので、このままやるというのは、やっぱりちょっと難しいかなと」(宇都宮美智子 園長)

 保育園では先週、緊急の会議を開き今年の運動会の「分散開催」を決めました。

 1~2歳児のクラスは、運動会をさらに遅らせて実施。会場ももともと予定されていた近くの運動場から、すぐに室内で休むことができる園庭に変更しました。

 3~5歳児クラスは予定どおり9月末に運動場で行いますが、 1~2歳児クラスがいない分、時間の短い運動会となる予定です。

 当日に向けた普段の練習にも気をつかいます。 練習は短時間で終わらせてミストの下で休み、水分をしっかりととらせます。

「その日にみんなが(応援に)来てくれることがうれしいので(園児たちは)張り切っちゃう。子どもたちは体調変化に気づかず(部屋に)真っ赤な顔で入ってくる。本当に職員がみんな気をつけています」(宇都宮美智子 園長)

(2024年9月17日放送メ~テレ「ドデスカ+」)
 

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