名古屋駅前に”レッドカーペット”構想 来年11月に「中部日本国際映画祭」計画、その勝算は?

2024年9月24日 17:26
名古屋で来年11月、新たな国際映画祭を開く計画が発表されました。目玉の一つが、名古屋駅前のレッドカーペットを歩くセレモニー。「芸どころ名古屋」の復活を掲げ、国内外から映画スターが集まる祭典を目指すということです。

会見の様子(24日・名古屋)

 映画祭を計画しているのは、一般社団法人中部エンターテインメント推進協議会です。

 「我々がいなくなっても、孫・ひ孫の世代まで続くようなエンターテインメントの仕組みを作りたいと思っております」(中部エンターテインメント推進協議会 中台孝樹さん)

 その名も「中部日本国際映画祭」。

 名だたる映画関係者が世界から名古屋に集う機会をつくり、中部地区をエンタメの街にするきっかけをつくりたいといいます。

 気になる内容は――。

 「ハリウッド俳優や日本の俳優が歩いたり、そこに監督だったりが来て、いろんなクリエーティブを行えるような形でやっていきたいと思っております」(中台さん)
 

名駅前のレッドカーペットで50万~100万人の集客を目指す構想

名駅前レッドカーペットで50万~100万人集客
 映画関係者を招待して表彰をするほか、作品の上映会やトークショーなどを構想しています。

 なかでも大きな目玉となりそうなのは――。

 「計画では、名古屋駅前の約200mを封鎖し、レッドカーペットのセレモニーを行う予定だということです」(記者)

 レッドカーペットでは、50万から100万人の集客を目指すということです。

 一方、東海地方では「あいち国際女性映画祭」のように、特色ある映画祭がすでに存在しています。

 また、国内では「東京国際映画祭」「大阪アジアン映画祭」など多くの映画祭がひしめき、今年春には「沖縄国際映画祭」が運営会社の撤退で16年の歴史に幕を閉じました。
 

構想を語る中部エンターテインメント推進協議会の宮本裕之氏

リニア開業が映画祭の追い風に?
 名古屋発の新たな映画祭は、勝算をどう描いているのでしょうか。

 「やはり1番の目玉になってくるのがリニア」(中部エンターテインメント推進協議会 宮本裕之さん)

 リニアの開業で地域経済の発展が見込めるほか、名古屋への人の往来が活発になり、映画祭の追い風になるといいます。

 将来的には映画の権利を売買する見本市「フィルムマーケット」や、アーティストによる音楽イベントなども構想しています。

 第1回の開催は、来年11月2日(日)の予定です。

 さまざまな文化が花開いた「芸どころ名古屋」。その復活をかけた挑戦が始まりました。
 

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